YouTubeの動作が重くなり、途中で再生が止まることが増えてきたという経験はないでしょうか。インターネット回線の速度が遅くそのような現象が起こるのが1番の原因として挙げられますが、それ以外にキャッシュが溜まってきたことも重くなる原因の一つです。
そこで本記事では、YouTubeのキャッシュをPCブラウザで削除する方法と、YouTubeアプリを使って削除する方法について解説。YouTubeの動作が遅くなってきたと感じている方は、ここで紹介するキャッシュ削除を一度試してみてください。
そもそもキャッシュとは?
キャッシュとは、端末上に一時的に保管されているファイルの事を指します。動画を開くとデータ通信が発生しますが、同じ動画を何度も開く度に同じだけのデータ通信量が発生するのを防ぐために、端末にキャッシュが蓄積されていきます。その作られたキャッシュを使うことで、最低限の通信で素早くページを表示させてくれます。
キャッシュはPCとスマホ両方に存在しており、一定期間端末に自動的に保存されていきます。本来ならデータ通信を助け、読み込みを素早くする機能なのですが、キャッシュは保存期間が過ぎるまでは保存されてしまうため多くの動画やページを開いていくと、その全てを保存するというデメリットがあります。
際限なく溜まったキャッシュは動画を表示させるのを遅延させるだけでなく、端末の挙動も不安定にさせてしまうのです。
キャッシュを削除するとどうなる?
キャッシュをある程度溜めこみ過ぎると、端末の動作が不安定になることがあります。そのためキャッシュを削除すると、端末の動作が安定し、発生している不具合が直ることも。ただし、全ての原因がキャッシュにある訳ではありませんし、キャッシュがそこまで溜まっていないのに一々消す方が手間な時もあります。
また、基本的にキャッシュは消したからと言って、そのせいで不具合が起きたりはしません。開いた動画やページの情報を記録する事で、次に開く時の手助けをしてくれる機能です。ですから、明らかに不具合が起きている時や、動作が遅い時以外はあまり触れないのがオススメです。
【PC】YouTubeのキャッシュを削除する方法
PCでキャッシュを削除するには、利用しているブラウザから直接開くか、エクスプロ―ラを辿って開くのか二種類方法があります。まずは使用しているブラウザから直接開く方法を紹介します。
ブラウザ上からキャッシュを削除する
今回はYouTubeが視聴する際に公式で認めているGoogle Chromeでキャッシュ削除手順を解説します。
Google Chromeを立ち上げたら、ブラウザ右上隅にある三点リーダーをクリック。
「その他のツール」項目にマウスを当て、「閲覧履歴を消去」を選択します。
閲覧履歴データの消去画面が表示されるので、キャッシュされた画像とファイルにチェックが入っているのを確認したら、「データを消去」をクリック。
デフォルトだと全期間になっていますが、過去四週間・七日間・二四時間・一時間以内と時間を区切って削除ができます。他のチェックボックスにチェックが入っていなければ、消える事は無いので安心してください。
ちなみに、基本のタブでは閲覧履歴・cookieと他の際とデータ・キャッシュされた画像とファイルの三項目しか削除できませんが、詳細設定タブだとパスワードやダウンロード履歴など細かい履歴まで削除できます。
キャッシュのフォルダを直接開いて削除する
エクスプローラを起動したら上部にあるアドレスバーに、「C:\Users\「ユーザー名」\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache」と打ち込みます。
この時注意が必要なのは、「ユーザー名」の部分は使用しているパソコンでのユーザー名を打ち込む事です。
Google Chrome内に保存されているキャッシュがずらりと表示されます。
これを一括で削除するなら、上部にあるすべて選択を押し、削除をクリックするだけです。
YouTubeアプリのキャッシュを削除する方法
iPhoneの場合、YouTubeアプリのキャッシュを削除することはできません。もしどうしても削除したい場合は、一度アプリをアンインストールし、再度YouTubeアプリをインストールすることでキレイになります。Android版のYouTubeアプリの場合、設定アプリからキャッシュを削除することが可能です。
設定アプリを起動して、「アプリと通知 → アプリ情報」の順にタップ。
アプリ情報一覧からYouTubeアプリを探してタップ。開いたら、「ストレージ」をタップします。
「キャッシュを削除」をタップすると、YouTubeアプリのキャッシュデータが全て消去されます。
同じ方法で、他のアプリのキャッシュも削除できます。
YouTubeのキャッシュが削除できない原因と対策
基本的にここまでのやり方でYouTubeのキャッシュは削除できます。特にパソコンの場合には、説明したやり方を行えばほぼ確実にキャッシュを削除できます。しかし、スマホだと幾つかの理由からキャッシュが削除できない場合があります。
そのよくある原因とその対策を説明します。
Android内部での一時的なエラー
スマホのOSであるandroidが、一時的なエラーを起こしておりキャッシュの削除と言う命令を受け付けていない場合があります。この一時的なエラーとは、スマホを再起動すれば直るため、一度電源を落としてから起動して試してみましょう。
Androidのバージョンによるエラー
androidはバージョンによって不具合を起こしている場合があり、キャッシュの削除が出来ないのはそれが原因の可能性もあります。基本的にandroidは最新バージョンだと以前のバージョンに起きていた不具合を自動的に修復してくれます。
もしも、使用しているスマホのOSが最新のバージョンでないのなら、最新のバージョンにアップデートしてからキャッシュを削除しましょう。
Androidのバージョンが古い
今回紹介した削除の方法は、主にandroid6.0以上のスマホ・タブレットなら実行できる方法です。しかし、それ以前の端末だと設定からではキャッシュの削除が出来ません。その場合は、Googleプレイからキャッシュ系のアプリをインストールして、キャッシュを削除してください。
まとめ
以上、YouTubeのキャッシュをPCブラウザから削除する方法、アプリのキャッシュを削除する方法の紹介でした。
塵も積もれば山となると言いますが、キャッシュは溜まりすぎると端末に悪影響を与えます。だからといって小まめに掃除をする必要はありません。スマホやPCを使っているうちに遅くなったなと感じた時や、月に一回程度の頻度で削除するように留めておきましょう。