無料でも数回エクスポートができるVideoPad。非常に軽くて、使いやすいだけではなく、有料版にするとタイムラインの制限もなくWindowsムービーメーカーでは手が届かなかった動画編集もこのソフトウェアで出来るようになります。
今回は第1回目のVideoPadの使い方として、テレビのようにワイプを作る方法を紹介します。
ワイプとは
まず簡単に「ワイプ」とは何なのかをご紹介。Googleさんから引用させていただきました。
ワイプ(wipe)とは、画面片隅の斜め方向から、あるいは上下左右方向から、もしくは丸・三角・ひし形・自由形状などにより、元の画面と次の画面を拭き取るように画面切替する映像技術。 ワイプイン、ワイプアウトするという風に使われる。 wipe:拭き取るという言葉からきている。
簡単に言ってしまうと右上とか左下に別画面を表示させることをワイプといいます。よくテレビとかの中継映像で右上に局のアナウンサー、メイン画面に現地のアナウンサーの映像が分かれていませんか?
こういったのをワイプ映像と言います。
準備するもの
ではワイプとはどんなものか簡単に説明したので、さっそくVideoPadでワイプを挿入してみます。準備するものは2つ。
- VideoPad
- 動画2つ
動画はフリーのものを適当にチョイスしてきました。これは画像でも同じことが出来ます。
VideoPadでワイプを挿入する
動画を撮りました。めちゃ簡単なので動画を見る方が早いかもしれませんが、一応テキストでも解説します。
今回は右上に配置しようかと思います。
まずは動画を2つタイムラインに挿入します。挿入するときは、ワイプに使いたい動画や画像をタイムラインの上に配置するようにしてください。レイヤーと同じ概念なので、上に行けば行くほど、画像の重なり順が新しくなる仕組みです。
ではワイプ挿入したい方の動画にエフェクトをかけましょう。ワイプを挿入するときに使うエフェクトは2つです。
- クロップ or スケール
- ポジション
ポジションはワイプの配置調整に使います。
クロップとスケールの違いについて
アイコンを見ればだいたいイメージはつかめるかと思いますが、クロップとは画像のトリミングだと思ってください。画像の中で使いたい部分だけを抜き取り、映像を表示させる方法です。おそらくワイプで使うのはクロップの方が多いと思います。
そしてスケールのほうは、映像をそのまま大きくしたり、小さくしたりするエフェクトです。クロップとの違いは、全体を小さくしてしまうので、映像が見にくくなる点です。切り出したい部分がある映像をワイプで使うには不向きなエフェクトなんですよね。
今回はクロップを使ってワイプを挿入しています。では実際にポジションとクロップを使ってワイプを作ってみましょう。
2つのエフェクトをかける
まずはクロップを使って映像をトリミングしましょう。エフェクトからクロップを選択しましたら、クリッププレビュー画面でマウスを使い、映像をトリミングしましょう。この時にトリミングの位置も調整可能です。
もし、時間によってトリミングする場所を変えたい場合は、エフェクト画面の右側にあるタイムラインでキーフレームを打ち込む必要があります。
今回はタイムラインでのキーフレーム打ち込みはしません。ちょっと使い方の難易度が上がるのでまた別の機会にご紹介します。
クロップでトリミングが完了しましたら、次はポジションエフェクトを映像に加えます。こちらもクリッププレビューで操作可能なので、数値をわざわざ入力しなくてもOKです。VideoPadはなんとなくの感覚でできるので本当に使いやすい。
右上に配置が終わったらとりあえず完了です。お疲れ様でした。
では実際にシーケンスプレビューの方で動画を再生してみましょう。メインの映像と共に右上のワイプも再生されれば完了となります。
最後に
以上がVideoPadの使い方第1回目、ワイプを使ってテレビのような演出をする方法の紹介でした。