Androidスマホの地図アプリを使う時や、新しいアプリを起動する時に、「位置情報へのアクセスを許可しますか?」、と聞かれることがあります。
地図アプリだと使用目的は想像できますが、それ以外のアプリでも聞いてくることがあり不思議に思うかもしれません。
そこで本記事では、Androidスマホの位置情報設定方法やメリット/デメリットについて解説していきます。
位置情報とは?何に使えるのか
位置情報とは名前の通り、使用している端末の現在位置を発信する機能です。
カーナビと同じように衛星を利用して位置を特定します。最近では技術進歩によって高さなどを調べる事も可能になりました。アプリによって目的は違いますが、位置情報を習得してスマホ利用者にサービスを提供する為に使われています。
【1】位置情報をオンにすることのメリット
メリットは、アプリと連携する事で様々なサービスが受けられることです。
例えば、地図アプリを起動した際、自分の目的地がどこなのか分からない場合があるとします。そんな時に位置情報を使えば、どこに居るのか教えてくれます。
アプリによっては目的地までの最短ルートを、徒歩、自転車、自動車、交通機関などに分けて説明してくれます。
最近では通学中の子供や、迷子になった老人の居場所を保護者が確認する為のアプリも存在します。他にもゲームアプリなどで、自分の居場所がプレイするのに必要なため要求されることがあります。
また、位置情報を使う事でAndroidスマホを落とした場合、どこで落としたのかパソコンなどを用いて探す事も可能です。
【2】位置情報をオンにするデメリット
デメリットは利用者の個人情報を提供してしまう事です。
例えば、写真を撮る際に位置情報を起動してカメラアプリのアクセスを許可していると、撮った写真の場所が記録されてしまいます。旅行先ならまだしも、自分の生活圏で撮った写真をネットにアップすると、自宅などの位置が特定される危険性があります。
また、ゲームアプリなどで位置情報を提供すると、それが外部に流出する恐れもあります。提供元不明のアプリだと個人情報を集めるのが目的の場合もあり、十分注意が必要です。
他のデメリットとして位置情報を提供すると、その分スマホに負荷がかかってしまい電池を消耗しやすいです。また、位置情報を調べるために衛星を利用する為、データ通信量を圧迫する可能性もあります。
位置情報の設定/オン・オフのやり方
ここではオン・オフの簡単な切り替え方と、アプリ事にアクセスを許可するかどうかを決める詳細な設定の方法を、実例をもとに解説します。今回使用するスマホはXperiaSO-4Jです。
【1】基本的なオン・オフの切り替え方
1.Androidスマホ画面の上から下へとスワイプして、ステータスバーを表示。
2.WiFiやマナーモードのアイコンと一緒に並んでいる、『現在地』をタップ。
現在地のアイコンが白くなれば位置情報がオン。暗く斜め線が入っている時はオフの状態です。この操作だけでスマホの位置情報の設定は完了となります。
【2】アプリによって位置情報の設定を変更する方法
アプリの種類によっては位置情報を収集する事でより高度なサービスを可能としたり、ユーザーの情報を収集して分析するのが目的の物もあります。
そのため、「このアプリでは位置情報を提供しても良いが、こっちはしたくない」という事もあります。そのための詳細な設定方法を説明します。
1.ホーム画面の設定アプリを起動。次にロック画面とセキュリティ → 位置情報と進み、位置情報をオンにする。
2.アプリレベルの権限をタップし、位置情報の権限を変更する。
この画面では、位置情報を必要とするアプリが一覧として並びます。あとは、どのアプリに位置情報の許可を与えるのかタップしてオン/オフを変更しましょう。
位置情報が取得できない時の対処法
今まで使えていた位置情報が急に取得できなくなってしまった時の対処方法について何点かご紹介します。
【1】端末の再起動
Androidスマホで何らかの不具合が起こった時、まず最初に端末の再起動をすることをおすすめします。
【2】バックグラウンドアプリの終了
スマホの裏で動いているアプリが多すぎてメモリ不足になってしまい、Android自体の動作が正常に行えないことがあります。その時は、バックグラウンドで開いているアプリを全て閉じてみましょう。
【3】ブラウザで位置情報の拒否設定を解除する
ブラウザアプリ、「Google Chrome」を使っている場合、何らかの検索をした際に位置情報を取得するか問われます。その際に位置情報をブロックしてしまうと、ブラウザで位置情報の取得が出来なくなります。
Google Chromeの位置情報のブロックを解除する手順は次のとおりです。
1.Chromeアプリを開き、右上の・・・ → 設定とタップ。詳細設定からサイトの設定を選択する。
2.すべてのサイトの設定から現在地をタップ。次の画面で現在地がオフになっていたら、オンに変更する
また、現在地はどのサイトで取得するかを細かく設定することもできます。
位置情報の設定方法/まとめ
以上が、Androidスマホの位置情報の設定方法についての紹介でした。
位置情報は便利な機能ですが、個人の住所や職場、学校などを知る事が出来る個人情報です。怪しいアプリが求めてきても、簡単にアクセスを許可しないなどの注意が必要です。