WiMAXを契約する際にSpeed WiFi NEXT WX04(通称:WX04)と一緒にクレードルも購入すべきか悩んだ経験はないでしょうか。クレードルは単純にWiMAXを置くための機器だと思われがちですが、実は通信の高速化や通信範囲の拡大効果のために、持っていて損はない機器なのです。
そこで本記事では、WX04のクレードルは購入すべきかどうか、実際にWX04とクレードルを利用して得られた効果について解説していきます。
このページの目次
クレードルとは
クレードルとは、モバイルーターを立てかけるだけではなく、クレードルの背面にあるLANケーブルアダプタにケーブルを差し込んで有線でネットに繋いだり、更にはモバイルルーターの充電もしてくれる役割を持っています。
無線LANに対応していないパソコンを使っている場合は有線接続で繋ぐことが出来ますし、電波の良いところで充電しながら使えるのでクレードルは何かと役に立つ場面が多いです。
WX04のクレードルを購入すべき理由
筆者が利用した所感では、WX04とセットでクレードルも購入すべきだと感じました。その理由は大きく3つあります。
【1】有線接続で回線が安定する
WX04専用クレードルでは、無線LANでの接続はもちろんの事、有線でも接続できるようにLANポートが設置されています。無線LANが使えないパソコンでの利用の場合に有線で繋げられると非常に便利です。
また、無線での接続よりも回線の状態が安定しているのも利用していて感じました。無線LANの場合どうしても周りの環境、障害物や電子レンジなどによる電波干渉を受けやすく、思った以上に通信状態が安定しません。
もしWiMAXでスマホゲームやオンラインゲームをするならば、無線で接続するのは辞めたほうが良いです。理由は回線が切れやすいからです。そのためにクレードルを使って有線接続をするのがおすすめです。
【2】WX04のクレードルは拡張アンテナの役割に
WX04のクレードルは少し変わった製品で、両脇に設置されている透明な羽部分が拡張アンテナの役割を果たしています。
上記が「Wウイングアンテナ」と呼ばれ、クレードル装着時は室内での通信性能が格段にアップします。おそらくプラスチック内部にある銀色のシートが通信性能アップの秘訣でしょう。
イメージとしては、クレードル無しの場合WX04本体を中心として十字に電波が広がっていますが、クレードルを装着した場合は円を描くように全体に電波エリアが広がっているのがわかります。
【3】ビームフォーミングで電波の無駄遣いを減らしている
一般的なモバイルルータの場合、次のように360度均等に電波を垂れ流します。
全方位に満遍なく電波を放射しているため、言ってしまえばモバイルルータとスマホやPC以外に流れる電波は全て無駄と言うことになります。
そこで採用されたのが「ビームフォーミング」と呼ばれる技術です。
ビームフォーミングとは、満遍なく電波を張り巡らせるのではなく、子機(スマホやパソコン)に向けて集中的に電波を送信する技術です。この技術により、電波の無駄遣いが少なくなり、更に電波を集中的に送るため通信速度が約15%~20%程度向上すると製造メーカーが発表しています。
WX04にはビームフォーミング技術が採用されています。
なお、ビームフォーミングは常にオンの状態になっているので自分で何かしらの設定をしなくても良いです。一点注意があるとすれば、ビームフォーミングは優れた技術ですが、受信側のスマホやパソコンがビームフォーミングに対応していないと、通信速度のアップや通信距離の拡大には繋がらないので気をつけましょう。
WX04とクレードルのセットで得られた効果
今回、WX04のクレードルはWウイングアンテナがついており、クレードル有りと無しでは通信速度が全然違うと評判なので実際に速度を測ってみました。
【WiMAX】クレードルなし/ありの通信速度
2018年3月初旬、17時前にクレードルなしで通信速度を測定した結果が下記となります。
2018年3月初旬、17時前にクレードル有りで通信速度を測定した結果が下記となります。
WX04にクレードルを使った場合、約10Mbps程度下り速度が向上しています。その時の環境にもよりますが、3回ほど計測して大体この数値をウロウロするくらいだったので、クレードルを使ったほうが通信速度は出やすいと感じました。
クレードルは安価なアクセサリーですので、持っておいて損はないと思います。
他の利用者の評価/評判
筆者以外のWX04利用者がクレードルを使った際の評価/評判をまとめました。
ポジティブな評価
wx04今日届いた
今のところは不具合なくて接続も無事に出来て一安心
クレードルの効果かな?上りのスピードが倍くらいになってうれしい
(下がwx02、上がwx04のスピードテストの結果)
これで、何事もなければどこかのクラウドを借りようかな pic.twitter.com/fTLUJhiara— かな (@tomojune2) December 11, 2017
WX04にクレードルを差し込んで使っている方の多くは、通信速度が向上したという評価をしています。
ネガティブな評価
https://twitter.com/tomojune2/status/942808072111636480
クレードルからWX04を抜き差しする際に、WiFiの電波が一度切れてしまい4Gに切り替わってしまうという意見も見られました。筆者でも確認してみましたが、常に抜き差しで電波が途切れるというわけではなく、たまに切れてしまうようでした。
オンラインゲームなどをしている時は、WX04をクレードルから抜かないほうが良さそうです。
WX04がモバイルルーターとして優れている理由
今回はWX04のクレードルについて紹介してきましたが、肝心にモバイルルータ「Speed WiFi NEXT WX04」の性能についても簡単に触れていきます。
【1】バッテリー性能の向上
モバイルルーターを持ち歩きする人にとっては、バッテリーの消耗具合が気になる所です。
今回のWX04は前機種のWX03と比べてバッテリーが強化され、約1時間ほど最大通信時間が伸びました。440Mbpsの速度で通信した場合は8時間6分、220Mbps未満の通信でしたら13時間48分も連続で利用できます。
約半日ほど使えるので、出先で使うモバイルルーターとして他の機種よりも優れています。
【2】最大通信速度がW05より遅いが問題なし
WX04をおすすめしない理由として、WX04の後継機種「W05」のほうが最大通信速度が約118Mbps程度速いからと挙げる方もいらっしゃいます。
ですがWiMAX利用者として、最大通信速度に関しては微差であると断言できます。
その理由は、いくらW05が下り最大558Mbpsまで対応しているからと言って、その速度が出ることは絶対にないからです。どれだけ良い環境で使ったとしても、せいぜい150Mbps程度でしょう。
なので、WX04の下り最大440Mbpsでも全く問題ありません。
WX04のクレードルだけが欲しい場合
WX04を既に持っていて、クレードルだけ別途購入したい場合は次の2つの手段で入手することが可能です。
- UQアクセサリーショップ
- Amazon
既にAmazonアカウントを持っている場合はAmazonで購入したほうが手っ取り早いでしょう。
価格はUQアクセサリーショップの方が安いですが、送料を含めるとAmazonよりも若干高いため、敢えてUQアクセサリーショップで購入するメリットはありません。
WX04とクレードルを一緒に申し込む際におすすめのプロバイダ
WX04とクレードルを一緒に申し込んで、WiMAXを使いたいという人におすすめのプロバイダを紹介します。
Broad WiMAX
WiMAXを提供しているプロバイダは多々ありますが、その中でBroad WiMAXが最も優れている理由を簡単にご紹介します。
【1】申込後8日以内ならキャンセルOK
Broad WiMAXは端末到着後8日以内ならばキャンセル申請が可能です。そして、キャンセル申請をしてから7日以内にモバイルルーターなどの機器を返送すればキャンセル処理が完了します。
平成28年から施行された「初期契約解除制度」に則った制度ですが、この事実を隠している通信事業者も多いです。しかしBroad WiMAXではホームページ上に大きくバナーを貼っており、満足できなかったらキャンセルOKと利用する側も安心して契約できるスタイルを取り入れています。
【2】紛らわしいキャッシュバックではなく初期費用割引
この手のWiMAX契約キャンペーンにつきものなのが「キャッシュバック」です。しかし実際の所キャッシュバックを受け取るための条件が非常に複雑だったり、受け取れるのが半年後だったりするので忘れてしまうことがあります。
そこでBroad WiMAXではキャッシュバックで還元するのではなく、初期費用無料というWEB割キャンペーンを実施しています。紛らわしいキャンペーンではなく、契約時に初期費用を無料という形で実質キャッシュバックをしてくれ、シンプルでわかりやすいのがメリットです。
案内に沿って申し込めば初期費用無料になるので、Broad WiMAXを申し込む場合はこのWEB割を是非活用してください。
【3】最新機種に対応している
WiMAXに対応した最新のモバイルルータに対応しています。2018年の最新機種である、W05、その他にもWX04や据え置き型ルーターである「Speed WiFi HOME L01s」も利用することが可能です。
【4】他社WiMAXからの乗り換えで違約金を負担してくれる
他社のWiMAXを使っていてBroad WiMAXへ乗り換えをしようとした時に懸念されるのが、違約金の発生です。ですがBroad WiMAXに乗り換える場合違約金を負担してくれます。また、初期費用も同時に無料となる至れり尽くせりな制度が存在します。
それ以外にも、Broad WiMAXを解約して他社回線へ乗り換える際に、Broad WiMAXが指定した回線へ乗り換えた場合、違約金が0円となります。他社回線の例は次の通り。
- Yahoo!BB
- broad光 with NTT東日本/西日本
- Broad LTE
他社からの乗り換え、もしくは他社への乗り換えで違約金が無料となる制度を持つBroad WiMAX。色々なプロバイダを見回してもここまでユーザーに有利なキャンペーンなどを展開している所はありません。
これからWiMAXを契約しようと思っている方におすすめです。
WX04のクレードルを購入すべき理由/まとめ
以上、WX04のクレードルを購入すべきかどうか、実際に利用して得られた効果についてのまとめでした。
個人的にはWX04にクレードルを組み合わせて使ったほうが良いと感じています。クレードル単体はAmazonやUQアクセサリーショップでも手に入るので後から購入しても問題ありません。