本記事では、Pasonomi社で販売されている完全ワイヤレスイヤホン「D01」のレビューを行っています。
コンパクトな充電ケースが印象的なイヤホン。その持ち歩きのしやすさに、感動を覚えました。
【Pasonomi】D01のスペック紹介
スペック | |
製品型番 | D01 |
Bluetooth標準規格 | Ver 5.0 |
最大通信距離 | 10m |
連続待ち受け時間 | 200時間 |
連続通話時間 | 3時間 |
連続再生時間 | 3 ~ 3.5時間 |
充電時間 | 約45分 ~ 1時間 |
充電ケースサイズ | 100 x 22 x 30mm |
音声通話 | マイク機能あり |
対応Bluetooth プロファイル |
HSP/HFP/A2DP/AVRCP/SPP |
重量(イヤホン本体) | 4g |
防水機能 | IPX5 |
対応コーデック | AAC |
対応機種 | iOS/Android/Windows |
Bluetooth 5.0に対応した完全ワイヤレスイヤホン。Ver4.2からの正当進化を遂げている5.0では、通信速度が従来の2倍だったり、バッテリーの節約ができるようになっています。
その証拠に、以前購入したAIKAQIの完全ワイヤレスイヤホンよりも確実に連続再生時間が伸びています。スペック通り3時間くらいでバッテリーが少ないとアナウンスされ、約3.5時間経過したらバッテリーが切れるようになっていました。おおむねスペック通りと言えます。
充電ケースのスペックについて
Pasonomi D01の充電ケースのバッテリーは、650mAhとなっています。ワイヤレスイヤホンの電池容量が45mAhなので、約14回は充電可能ということになります。
また、充電ケースはスティックタイプになっているので、手のひらやポケットに収まりやすいサイズで持ち歩きに最適です。
充電ケースには充電用にmicroUSBポートがついています。
対応コーデックが正式には不明
D01のパッケージに入っている取扱説明書や箱を確認しましたが、対応コーデックが書かれていませんでした。そこでAmazonの質問を確認してみた所、AACには対応しているようでした。
AACに対応してますか?
回答:数ある商品の中で Pasonomi ワイヤレスイヤホン に目を留めて頂き、ありがとうございます。
AACコーデックに対応出来ます。
投稿者: Pasonomi JP 出品者 、投稿日: 2018/03/04
また、SBCは絶対ついているはずなので、D01は「SBC/AAC」が対応コーデックであることが濃厚です。おそらくですが、aptXは対応していないのではないかと思います。aptXについては公式からの回答がついていなかったので。
IPX5搭載で多少の防水機能あり
IPX5が搭載されているので、運動時に滴る多少の汗などは問題ありません。大雨に晒すと少し危険ですが、多少の雨ならば大丈夫です。
また、プールなどでは絶対に使用できないので注意してください。そして、充電ケースは防水加工されていないので、こちらもあわせて注意しましょう。
【Pasonomi】D01の実機レビュー
イヤホンの外観チェック
Pasonomi D01のパッケージを開封すると、完全ワイヤレスイヤホンの他に下記画像のものが入っています。
付属品一覧
イヤーピース(S/M/L)、取扱説明書、USB充電ケーブル、充電ケース、ケースカバー、合格証
まずはワイヤレスイヤホンからレビュー。イヤホンは全体的に四角いデザインとなっており、本当に耳にフィットするのか多少不安な感じを受けました。
横から見るとこんな感じです。やっぱり少しイヤホンの形状が特殊と言いますか、全体的に四角いので耳穴の小さい人には少し窮屈に感じてしまうイヤホンかもしれません。
また、デフォルトでついているイヤーピースはSサイズなので、人によっては小さすぎるかもしれません。
付属のイヤーピースを使ってサイズ調整
初期でついているイヤーピースが小さい方は、付属のイヤーピースでサイズを調整すると良いでしょう。ちなみにイヤーピースは2組4セットとなっており、それぞれM/Lサイズとなっています。
クリアのイヤーピースとブラックのイヤーピースでは少し形状が異なっています。自分の耳穴に合わせて色々な選択肢を残してくれているのが、D01の良い所だなと感じました。
イヤーピースの付け替えも簡単なので良かったです。
充電ケースの外観チェック
次は充電ケースの外観をレビューしていきます。
Pasonomi D01の充電ケースは特殊で、スティックタイプの形状をしています。下記のように細長いので、どこにイヤホンを取り付けるのかパッと見ではわかりません。
ちなみにPasonomiロゴの裏面には、充電用のポート(micro-USB)が備え付けられています。
肝心のイヤホンを取り付ける部分はと言うと…ありました。ケースの両サイドに1つずつ付けられるようになっています。
充電ケースを手に持ってみるとこんな感じ。コンパクトで持ちやすい形状になっているので、ポケットに入れて持ち歩くのも悪くありません。
普通の充電ケースですと、いかにも「ケースです」といった感じですが、D01は一見ケースには見えない所が良いですね。何より持ち歩きしやすい形状というのが、電車通勤や通学で利用するのに便利に感じます。
イヤホンを指でケースに押し込んで充電
ワイヤレスイヤホンの収納ですが、普通のケースだとケースカバーなどがあるので置くだけで良いのですが、D01はイヤホン部分が外にむき出しの形になります。
なので、イヤホンを充電ケースに収納する際は、下記のように指でイヤホンを押し込む必要があります。
指でイヤホンを押すと、「カチッ」という音がします。カチッと音がすればイヤホンの装着完了となります。そのタイミングで充電も開始されます。
充電中の時は、イヤホンのランプが赤く点灯します。極端にバッテリーが少ない場合は赤く点滅、充電が完了したら赤いランプが消える仕様です。
音質は…あと一歩!
正直な所、音質はそこまでよくありません。ランクでいうと、中の下です。
まず一つ気になったのが、低音の雑さです。全体的に音がこもって聞こえ、ドンシャリサウンドを味わうことはできません。高音域も少し狭いかなという印象。
Bluetoothイヤホンなのでそこまで良くないのはなんとなく感じていましたが、同社が販売しているTWS-X9と比べてもその音質のショボさに多少ガッカリしてしまうかも。
おそらくイヤホンの形が四角いので、耳にフィットせずこもった音に聞こえる可能性もあります。逆に耳にフィットする人は、こもった音からクリアな音になるかもしれませんね。
【Pasonomi】D01のペアリング方法
Pasonomi D01のペアリング方法は超簡単です。最初のペアリングの場合、一度イヤホンを充電ケースに取り付けた後に再度イヤホンをケースから外すと、勝手にペアリングが始まります。
イヤホンから「ペアリング」というアナウンスが流れたら、接続するデバイスを操作していきます。今回はiPhoneを例に紹介しますが、Androidスマホでも基本的にペアリング方法は同じです。
iPhoneの場合、まずはホーム画面から設定アプリを開き、「Bluetooth」をタップします。すると、下記のような画面が表示されるので、画面上に表示される「D01-L」をタップしてください。
これで勝手にペアリングが完了します。Pasonomi社の完全ワイヤレスイヤホンはペアリングが非常に簡単です。今まで複雑なペアリング方法に四苦八苦していた方も、これならば簡単に接続できるのではないでしょうか。
D01の良かった点
- 充電ケースがコンパクトで持ち歩きしやすい
- イヤーピースの種類が豊富
- ペアリングが非常に簡単
- 連続再生時間が3時間以上
- 電源のオンオフ切り替えが楽
- 片耳でのモノラル音源でも使える
通常のBluetoothイヤホンや完全ワイヤレスイヤホンの場合、イヤホンの表面を長押しする形で電源のオンオフ切り替え、ペアリング操作を行いますが、D01ではそういった煩わしい操作が一切必要ありません。
充電ケースに入れるだけで勝手に電源がオフになりますし、取り出すと勝手に電源が入るようになっています。
ペアリングも、周囲に接続されているデバイスを見つけられなかったら勝手にペアリングモードになるので、2台目の接続デバイスとペアリングするのも超簡単です。
また、充電ケースから片方取り出すと勝手に片耳モードになります。両耳にしたい場合は、もう一方のイヤホンを取り出すだけと非常に簡単。
D01のイマイチだった点
- 音質がそこまで良くない
- アナウンスが大きい
- イヤホンで音量調節ができない
イヤホンなので、やはり音質は非常に気になってしまいます。スポーツなど、他のことに集中している際はそこまで気にならないかもしれませんが、じっくり音楽を聴きたい場合はやはり音質の良さにはこだわりたいものです。
また、海外製のBluetoothイヤホンにありがちなのが、電源オンオフやペアリング時のアナウンス音量が大きいということ。こればっかりはどうしようもないので我慢するしかありません。
同社のTWS-X9と比べると確実に劣る
Pasonomi社では、同時期に「TWS-X9」という完全ワイヤレスイヤホンを販売しています。
そちらもレビューを行いましたが、個人的にはTWS-X9のほうがイヤホンとしては優れているかなと感じました。充電ケースのコンパクトさ、スタイリッシュさは負けてしまいますが。
レビュー記事は下記となりますので、ご購入の参考にしていただければと思います。
関連:【Pasonomi】TWS-X9のレビュー/ペアリング方法【完全ワイヤレスイヤホン】Pasonomi D01は、元値が1万円を超えていますが、おそらく割引前提の価格でしょう。割引前提の価格で見れば、「他の完全ワイヤレスイヤホンに大きく劣っているわけではないな」と感じます。