2017年4月頃から急激に広まったオープンSNS「Mastodon(マストドン)」。日本人のSNSと言ったら、Twitter・Facebook・LINE・Instagramが現在は主流ですが、一体このMastdon(マストドン)というWebサービスはどんな特徴があってここまで広まったのか…。
そこで今回は、Mastdon(マストドン)の登録方法と使い方のまとめ、そしてMastodon(マストドン)の特徴や使ってみた感想を紹介していきます。
Mastodon(マストドン)とは?その特徴を解説
Mastodon(マストドン)とは、元々はドイツに住むEugen Rochkoさんが開発したTwitterに非常によく似たSNSで、オープンソースが公開されていることもあり有志がサーバーを立てて運用しているWebサービスです。
現在Mastodon(マストドン)のサーバーは500以上あると言われており、日本ではnullkalさんが立てた「https://mstdn.jp/」にユーザーが集中しており、数あるサーバーの中で1、2位を争うくらいの人数が集まっているサーバーに成長しています。
現在日本では、Pixivが立ち上げた「Pawoo」というサーバーにも人数が集まっており、そちらもMastodon同様にトップクラスの人数を誇るサーバーとなっています。
このようなMastodon(マストドン)というサービスができた背景には、Twitterの文字制限が鬱陶しいということがあり、特に英語圏の人の場合140文字程度では伝えたいことを伝えられないということで非常に不満を持っていたようです。
そんなTwitterの不満を取り除いたのがMastodon(マストドン)で、ユーザーインターフェースはTwitterとほぼおなじにも関わらず、文字数制限は500文字までとなっています。
Mastodon(マストドン)の雰囲気は、Twitterのサービス開始当初の雰囲気に近く、今のように炎上させたい目的で糞リプを送りまくっているアホもいませんし、なによりTwitter広告のようなものが入り込まないのでかなり見やすくなっています。
Mastodon(マストドン)を使ってみた感想
かなり新鮮でした。
Twitterは既に一種のコミュニティのようなものができあがっていて、炎上とかも怖いので結構ツイート内容とかにも気をつけるのですが、コチラの場合はまだそのような人たちがいないのでTwitterの初期状態に近いなと感じました。
ですが、使い勝手に関してはちょっとだけ悪いかなと感じました。
Mastodon(マストドン)のアプリも日本バージョンがまだ作られていないので、スマホから弄りにくいという点もあります。ですが、PixivがPawooというサーバーを建てたので、企業レベルでやっていくと仮定すると、すぐにアプリも作られるのではないかと感じました。
なにはともあれ、今は何も気にせず気軽にトゥートができるので、Twitterに疲れたという人にはおすすめできますね。
Mastodon(マストドン)の登録方法
では実際にMastodon(マストドン)に登録していきたいと思います。「https://mstdn.jp/」にアクセスしてください。
1.アカウントを作成する
Mastodon(マストドン)ににアクセスしましたら、アカウントを作成していきます。アカウントはトップページから作成可能です。ユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力して参加するをクリック。
登録したメールアドレスに確認用のリンクが載ったメールが送られるので、そのURLをクリックしてアカウントを有効化させます。そして右のサイドバーにある「参加する」をクリックするとトゥート画面に移行します。
アカウント作成は以上で完成となります。
Mastodon(マストドン)の用語解説
トゥートとは
トゥートとは、Twitterでいうツイートと同じ意味で、画像や500文字以内の文章を投稿することを指します。Twitter同様にトゥートの中にハッシュタグなどを就けることも可能です。また、アダルトな内容が含まれたり、過激な内容が含まれるようなトゥートをする場合は、「Content Warning」、画像にはNSFWタグを付ける必要があります。
ブーストとは
ブーストとは、Twitterで言うところのリツイートです。基本的にはタイムラインのブーストマークを押してブーストする形となっています。このブーストはTwitterのように引用リツイートできないようですね。
ただ、自分のホーム画面にブーストするのならブーストしたことがわかるのですが、ローカルタイムラインを見るとブーストしたのが速攻埋まってしまうので、他の人にブーストしたトゥートを見てもらうことができないかもしれません。
CW(コンテンツワーニング)
ちょっと過激な内容や、人には言えないHなトゥートをするときに、トゥートに「もっと見る」機能を追加することが出来る機能です。
実際にトゥートをするときは、上下に書くトゥートを分けます。上の枠には、CW機能を使っていても見えるトゥートを書きます。ここはキャプションみたいなものなので、画像などを追加することは出来ません。
そして、下の項目に「もっと見る」を押さないと見れないようなトゥートを書くようにします。実際にホームタイムラインを見てみるとこんな感じです。
インスタンス
一言で言えば「サーバー」です。
オープンソースを利用して各自でサーバーを立てて運用するSNSなのでインスタンスは現在700個以上あるようです。日本で大きなインスタンスは次の二つ。
- mstdn.jp
- Pawoo.net
ホームタイムラインとは
ホームタイムラインとは、自分のトゥートとフォローしている人の投稿が流れるタイムラインとなっています。Twitterで言う自分のタイムラインみたいなところですね。
ローカルタイムラインとは
ローカルタイムラインとは、自分が所属しているインスタンスのすべてのユーザーが公開しているトゥートをタイムライン上に表示されます。Mastodon(マストドン)上のフォロー、フォロワー関係なく流れるため、滝のようにタイムラインが動きます。かなり目が疲れます。
連合タイムラインとは
連合タイムラインはちょっとだけややこしくなっています。
基本的に自分の所属しているインスタンス(サーバ)と、それに加えてmstdn.jpを利用しているユーザーが他のインスタンスのユーザーにアクションを起こした場合に連合タイムラインに流れてきます。かなりわかりにくいことになっていますが、他のインスタンスのツイートも条件次第で流れるタイムラインと思ってください。
Mastodon(マストドン)の使い方
同インスタンスの相手をフォローする方法
まずMastodon(マストドン)を使うにしても誰かをフォローしないと楽しみ半減です。ということでサクっと誰かをフォローしましょう。
フォローするには、ローカルタイムラインなどに流れているトゥートや、アカウントの検索機能などを使ってフォローしたいユーザーのプロフィールを開きます。
そして、プロフィール欄の左上のアイコンをクリックすると青色に変化します。青色の状態になっているとフォローしている状態。
フォローを外す場合は、逆にそのアイコンを押して青色から灰色になったらOKです。
違うインスタンスの相手をフォローする方法
自分と同じインスタンスにいる相手をフォローするのは先程紹介したとおり非常に簡単ですが、違うインスタンス(サーバ)の相手をフォローする場合は、「リモートフォロー」という機能を使います。
例えばmstdn.jpではなく、Pawoo.netに登録しているユーザー(今回は@digitalnews365)をフォローする場合、次のようにブラウザで検索してください。
- 「https://pawoo.net/@digitalnews365」
これで画面遷移すると、そのユーザーのプロフィール画面に移動します。プロフィール画面の上部に「リモートフォロー」があるのでクリックしてフォロー追加完了です。
トゥートを非公開にする方法
もし、自分のトゥートをフォロワ以外に見せたくない場合は、トゥートを非公開設定しましょう。
非公開にするには、ユーザー設定を開き、プロフィールの編集から「非公開アカウントにする」にチェックをいれることでトゥートを非公開にすることが出来ます。
通知設定を解除する
自分のトゥートがブーストされたり、お気に入りに入られたり、誰かにフォローされると、デフォルト設定のままですと、ポコンポコンと通知が流れてきます。人によってはこの通知が邪魔と言う場合もありますので、その通知設定を解除する方法を説明します。
この通知はブラウザのクッキーをブロックするか削除する必要があるので、GoogleChromeを使っている方は設定画面を開き、「コンテンツの設定」から「通知」の「例外の管理」をを開きましょう。
例外の管理を開いたら「mstdn.jp:xxx」というホスト名があると思います。その項目の動作が許可になっている場合、ブロックに変更してあげましょう。これでMastodon(マストドン)からの通知がこなくなります。
やっぱり通知のポコンポコン音が忘れられない場合は、もう一度ブロックを解除して許可にしてあげてください。
iPhoneアプリ「Amaroq」の使い方
Mastodon(マストドン)を使うことが出来るiPhoneアプリに、「Amaroq」というアプリがあります。
iPhoneからMastodon(マストドン)を使うのでしたら、ぜひAmaroqを使ってみてください。Twitterアプリと同様のユーザーインターフェイスなので簡単に使いこなすことが出来るでしょう。
Androidアプリ「Tusky」の使い方
Mastodon(マストドン)を使うことが出来るAndroidアプリに、「Tusky」というアプリがあります。
このAndroidアプリの使い方や、Tuskyを使ってのアカウント作成方法などを下記記事にまとめていますので参考にしてみてください。
参考:【Mastodon】Androidアプリ「Tusky」の使い方まとめ!マストドンをスマホで楽しむAndroidからMastodon(マストドン)を使うのでしたら、ぜひTuskyを使ってみてください。NSFWタグをワンタッチで入力できたり何かと便利な部分が多くて使いやすいです。
Mastodon(マストドン)の退会方法
現状Mastodon(マストドン)には、アカウントを削除したり、SNSから退会する方法が存在しません。
ですので、非公開アカウントにしたり、手動でトゥートを削除するなど自分で対策していくのが精一杯です。詳しくは下記記事を参考にしてください。
参考:Mastodon(マストドン)の退会方法について【iPhone/Android】マストドンで複数インスタンスのマルチログインを管理する方法
AmaroqやTuskyなどのマストドンアプリは、1つのインスタンスでログインしたら、別のインスタンスに切り替えるために一度ログアウトしなければなりません。
いちいちメールアドレスの入力も面倒だとかんじていたところに、複数インスタンスのマルチログインを管理するiOSアプリ「Mastodon - iOS」がリリースされました。
そのiOSアプリの使い方を下記記事にてまとめていますので、複数インスタンスを利用している人はぜひ利用してみてください。
参考:マストドンをマルチログインで複数インスタンスを1つのアプリで管理する方法最後に
以上が、Mastodon(マストドン)の登録方法と使い方のまとめや、Mastodon(マストドン)の用語解説でした。
Mastodon(マストドン)のiPhoneアプリやAndroidアプリもあるみたいなので、そちらも使ってみたいと思います。