ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、スマートホームサービス「MANOMA(マノマ)」を2018年10月に提供を開始しました。
かんたんにスマートホームを実現できる機器であるMANOMAについて、そのサービスの特徴と魅力を紹介します。
MANOMAでスマートホームを実現
ある日やってきた、真っ白のフワフワな毛に覆われた不思議な生き物。ペットの猫はMANOMAと呼びます。
MANOMAは、家主が外出中も家の中を見守ったり、アプリからの指示で鍵を掛けたり、エアコンをつけたりします。
というストーリーのCMを見たことはないでしょうか?見たことがない方は、こちらからどうぞ。
今回は、そんなお家の“安心・快適”を守るMANOMAの基礎知識について解説していきます。
MANOMAはソニーが提供する家庭向けIoTサービス
MANOMA(マノマ)は「セキュリティ」「オートメーション」「ニューライフスタイル」というサービスコンセプトをもとに、より快適に過ごせる生活空間を提供するスマートホームサービスです。
運営はソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社で、「あなたが想像する未来に近づきました」というキャッチコピーが有名です。
「人の過ごす空間を快適に、人の過ごす時間を豊かに、人の行動の行間を読んで新しい気付きを与える」という理念を掲げています。
さまざまな“間(ま)”を掛け合わせた『間の間(まのま)』がMANOMAの名前の由来となっています。
ネット回線なしでもスマートホームを実現できる
「AIホームゲートウェイ」という機器が、スマートスピーカーとWiFiルーター両方の働きをするため、MANOMA一つでスマートホーム化が可能。
同時に申し込める「nuroモバイル Home Wi-Fi(M)」のSIMカードを挿せば、今ネット回線がなくてもMANOMAが使えます。
MANOMAはホームルーターとして使える
MANOMAは、コンセントに繋ぐだけでWiFiが使えるホームルーターとしての役割も果たします。
最近では、ソフトバンクがコンセントにつなぐだけでインターネット環境を作れる商品を発売して話題になりました。
このMANOMAも同様に、同時申し込みできる「nuroモバイル Home Wi-Fi」の置き型ルーターとして使用が可能なのです。
下り最大370Mbpsの高速通信が可能で、月間無制限に利用できます。スマートホーム機能搭載の置き型ルーターは例がなく、画期的と言えるでしょう。
ホームルーターとは
そもそも、ホームルーターとはどんなものなのかについても解説しましょう。
ホームルーターは文字通り、家で活用することを目的としたWi-Fiルーターです。
少し大きめな本体で、家の中でコンセントにつないで使うので、モバイルルーターよりも範囲や強度が広くなっています。
ちなみにモバイルルーターでも一人暮らしのワンルームや一部屋程度の間取りであれば十分Wi-Fiは届きます。
ただ、複数の部屋をまたいで使う場合は強さが足りず、通信は不安定になります。
そもそもスマートホームとは
そもそもスマートホームとは、AIとIT家電をリンクさせ「スマホや音声で自宅の状態をコントロールする技術」のことです。
有名なのがAmazonのAlexaやグーグルホーム、Siriなど。「電気を消して」と話しかけるだけで電気が消えたり、外から自宅のエアコンを入れたりできるものです。
スマートフォンやAIとリンクできる家電(スマート家電)は今後、さらにトレンドになっていきます。
自宅のスマートホーム化を進めることは、未来に一歩近づくことでもあるのです。
スマートホームが関心を集める理由
今までであれば、エアコンやテレビ、DVDプレイヤーなどのリモコンがテーブルの上に並び、その管理も大変でした。
しかし、スマートホーム化することで、1つのデバイスですべての家電をコントロール可能になります。見た目だけでなく、操作も管理もシンプルになるのです。
また、別々に操作していた家電をまとめて操作できることで、時間も短縮できます。
テレビや照明のつけっぱなしも外から操作できるので、電力のムダが解消できて地球にも優しい暮らしになります。
MANOMAはこんな人におすすめ
MANOMA、は下記に当てはまるような方には特におすすめです。
- 自宅にWiFi環境がなく、ホームルーターを検討している人
- 外出中の自宅の様子をチェックしたい人
- Alexaなどのスマートホームに興味がある人
猫や犬の様子を確認するのにも使えますし、共働き家庭でお子さんの様子が気になる方にもおすすめです。
MANOMAのメイン機能は3種類
次に、MANOMAの機能を見ていきましょう。メインとなる機能は、以下の3つ。
- 家庭内のIoT機器コントロール
- 防犯・見守りに活用できるセキュリティ機能
- 生活の自動サポート
順番に解説します。
1. 家庭内のIoT機器を集中コントロール
MANOMAは音声アシスタント対応のスマートスピーカーとネットワークゲートウェイを組み合わせた機器です。
MANOMAには、Amazon Alexa(アマゾンアレクサ)が搭載されています。
2000以上の拡張機能「Alexaスキル」があるので、エアコンやテレビ、照明などのIoT家電をまとめてコントロール可能。
質問を判別して家電を操作したり、必要な情報をくれたり自動制御ができます。
2. 防犯・見守りに活用できるセキュリティ機能
MANOMAは、安心して日常の生活が送れるようセキュリティ機能やビデオ会話も搭載しています。
家族に小さいお子さんやお年寄りの方がいたり、ペットがいるときに便利です。
自宅に設置している防犯カメラとお手持ちのスマートフォンと連携させ、在宅中の家族の様子を確認できたり、直接顔を見ながら話したりも可能です。
在宅中はカメラをオフにすれば、プライバシーも守れますので安心してくださいね。
3. 生活の自動サポート
「MANOMA」は、家事代行、ハウスクリーニング、ペットサービス、介護、宅食サービスなど多様な生活支援サービス事業者と連携します。
第1弾として、下記の4社と連携し、生活の自動サポートを行ってくれます。
- ダスキンメリーメイド
- 家事代行のベアーズ
- おそうじ本舗
- 麻布ペット
MANOMAアプリで玄関扉を解施錠できるため、不在の場合に鍵を預けなくてもよいのは、スマートホームならではです。
MANOMA Entranceを提供
上記で少し触れましたが、玄関扉の錠を制御できるサービスもあります。
スマートロック「Qrio Lock」は、スマホから鍵を管理できるので、外出中でも提携している代行サービス業者を招き入れることが可能。
家事代行サービスは、在宅の必要があることと、鍵の受け渡しがネックになりますよね…。
鍵を預けるのは嫌だけど、忙しくて家には居られない…なんて場合でも、MANOMAがあれば解決です。
MANOMAを使ってスマートホーム化するメリット
ここからは、実際にMANOMAを使ってスマートホーム化するメリットについてみていきます。
大きく分けて4つのメリットがあり、どれも非常に有効性が高いものです。
ネット環境をこれから導入したい・Wi-Fiをポケットからホームルーターにしたい方などは、特にチェックしてみてください。
ネット環境とスマートホーム両方を手に入れられる
固定回線といえば光回線がポピュラーですが、住宅の都合によっては工事が必要なこともあります。集合住宅では、そもそも工事ができない可能性も。
MANOMAなら導入は置くだけでOK。
インターネット回線の導入にあまり手間をかけたくない人や、一人暮らしを始める学生さんや、固定回線が引きにくい家庭におすすめです。
加えて複数のスマートデバイスを利用できるので、鍵の開閉やセキュリティ対策なども行うことができますよ。
必要な機器がセットになっているのですぐに利用できる
MANOMAは必要な機器がすべてパッケージされているサービスなので、後から買い揃えたり連携させる手間がありません。
通常、IoT機器を遠隔で管理させるには大規模な工事が発生しますし、200万円以上のコストが必要になることもあります。
電源、照明器具、照明電源、IoT対応電球など…すべてをスマートホーム化するわけですから、当然膨大なお金が必要になりますよね。
しかし、MANOMAは「司令塔」の機能を持っていますし、最低限必要な機器はすべてセットになっています。
ワンシステムで多機能を操作できますし、操作したことをAIが学んでくれるので個々の画面で設定する必要がなく、便利です。
Amazon Alexaの機能が利用できる
MANOMAのメリットに、Amazon Alexaが搭載されていることもあげられます。
他社の置き型ルーターも確かに「導入のしやすさ」「工事の不要さ」などはありますが、ネット通信専用なのでAmazonAlexaの様な機能は搭載されていません。
わざわざAmazonAlexaを購入することなく最新技術を使えることは、MANOMAならではのメリットと言えるでしょう。
さまざまなサービスと自動連携
セコムの見守りサービスなど、様々なサービスと自動連携します。Qrio Lock、家ナカサービス、家事代行などが対象です。
「MANOMA」と提携しているサービスは全国展開している企業が多く、個別契約せず手軽に追加できる点が魅力です。
多様なライフスタイルに適したサービスとの連携は、これまでの自宅をより上質な生活空間へと導きます。
MANOMAの基本スペックと料金
MANOMAの料金プランは2つに分かれています。プランごとにサービス内容や料金、提供可能な機器についてご説明します。
プランごとに異なるサービス内容になっているので、自分の使いたい機能に合わせてプランを選択してください。
料金は2種類
基本的な料金プランは2種類です。プランによって使えるアプリと機器が異なるので、自身の希望に合う方を選びましょう。
「シンプルプラン」と「トータルプラン」の中身をチェックしながら、順番に解説していきます。
シンプルプラン
シンプルプランは、スマートホームを小規模で始めたい方に向いているプランです。
MANOMAのコアキットがセット内容に含まれているので、スマートホーム化はもちろんできます。
手をつけやすい価格なので、興味があって一度試してみたい方にはオススメです。
シンプルプラン | |
利用可能な サービス |
・スマートホーム (鍵以外) ・セキュリティ |
提供機器 | ・AIホームゲートウェイ ・室内コミュニケーションカメラ |
月々 支払額 |
初月:3,850円 2~37ヶ月目:2,728円 38ヶ月目~:3,938円 |
トータルプラン
トータルプランは、子供やお年寄りのいるファミリー、夫婦共働きの世帯におすすめのプランです。
MANOMAの全ての機能をフル活用することができ、十分な「見守り」と「高い利便」を両立できます。
スマート家電リモコンも付属しており、市販のAlexa対応機器をスマホや声で操作することが出来るようになります。
トータルプラン | |
利用可能な サービス |
すべての機能 |
提供機器 | ・AIホームゲートウェイ ・室内コミュニケーションカメラ ・スマート家電リモコン ・Qrio Lockと付属品 ・開閉センサー |
月々 支払額 |
初月:3,850円 2~37ヶ月目:4,378円 38ヶ月目~:3,938円 |
オプションでネット回線の追加が可能
MANOMAはセットでインターネット回線を契約することができます。
オプションで加入できる「NuroモバイルHome Wi-Fi」がメインで、YouTubeなどの動画サービスでも、スペック上は問題なく閲覧できるくらいの速度です。
とりあえずMANOMAで申し込み利用して、不満なら光回線に切り替えたり、他社のSIMを入れて運用することも可能です。
回線はnuroモバイル Home Wi-Fi(M)
MANOMA(マノマ)で契約できるオプションプランは「nuroモバイル Home Wi-Fi(M)」だけです。
nuroモバイルのSIMカードがレンタルできるオプションで、月額2,000円。WiFiセットプランはデフォルトで付属します。
スマートホームやホームセキュリティに興味がある人には回線もセットでお得に利用でき、お得ですよ。
そのほかのオプションプラン
MANOMAには、オプションがあります。現在は3つのサービスがご利用いただけます。確認して、必要であれば加入を検討してもいいでしょう。
MANOMA機器補償
MANOMA対応機器のメーカー保証を3年に延長し、破損・水濡れトラブル対応時には新品同等品に無償交換します。
- AIホームゲートウェイ
- 室内コミュニケーションカメラ
- スマート家電リモコン
- Qrio Smart Tag
- Qrio Lock
- Qrio Hub
- 開閉センサー
上記が対応機器です。いずれも買い換えると高額なので加入をオススメします。
データお預かりサービス「HOZON」
HOZON データお預かりサービスは、容量無制限であなたの大事なデータをお預かりするクラウドストレージサービス。
PC・スマホ・タブレット、どれからでもお預け可能です!
荷物お預かりサービス「SEITON」
SEITON 荷物お預かりサービスは、ご自宅で保管している荷物や衣類を専用倉庫で保管してもらえる「クラウド型レンタル収納サービス」です。
衣替えで来年まで着ない衣類や、お正月専用の食器類など、特定の時期にしか使用しないものを長期間預けられます。
ヤマトの配送エリアなら日本全国どこからでも、専用キットに荷物を詰めるだけで好きな時に荷物が整理可能。
料金も全国一律のため、非常に使い勝手が良いサービスといえます。
支払い方法はクレジットカードのみ
お支払いはクレジットカードのみです。
ご利用できるカードはVISA、Master、JCB、Diners、American Expressの5ブランドで、国内発行のクレッジットカードがご利用いただけます。
MANOMAを購入する前にここに注意
料金や機能面など、多数のメリットを持つMANOMAですが、デメリットや注意しなければならない点もあります。
MANOMAを購入する前に、合わせてチェックしておきましょう。
料金プランが複雑でわかりにくい
「20~22 か月目解約 残債キャッシュバック」や、19ヶ月目までの値引きなどのキャンペーンがたくさん展開されています。
キャンペーン適用プランはシンプルに見えますが、さまざまな割引が入っているため、何にいくら支払っているかわかりにくいのがデメリットといえます。
また、何度もプランが変更されているため、公式の最新情報を確認しましょう。
契約は3年間。終了後は自動更新
MANOMAは、プランによって適用される割引額が変わります。契約は3年間。終了後は自動更新なので注意してください。
さらにMANOMAは、解約時に違約金が発生しません。基本的に契約期間が定められた料金プランではないため、スマホでよく見る「◯年縛り」がありません。
しかし、解約違約金はないからといって無料で解約はできないのです。
3年以内の解約は残債の一括支払いが必要
機器料金を完済していれば、どのタイミングで解約しても機器料金は発生しません。
ですが、分割払いの途中で解約した場合、契約して37か月を超えていない場合は残額を請求されてしまいます。
その場合、支払い方法は、翌月一括のみとなってしまうので注意しましょう。
プランごとに購入する機器の台数が異なるため、合計の支払い代金も異なります。
分割回数も38回となっているので、機器料金の完済には最低でも3年間かかります。
加入してからすぐの段階で解約をしてしまうと、解約時に残債として機器料金と工事費が一括で請求されます。
追加できる回線はNURO光のみ
MANOMAに限りませんが、自宅をスマートホーム化する場合はインターネット回線が欠かせません。
そのため、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社では、モバイルWi-FiとセットでMANOMAを販売しています。
プランとしては『シンプルプラン+nuroモバイルHome Wi-Fi(M) 』で、手軽に契約~MANOMA利用までが可能です。
工事が不要なので、即日開通できますし、ネット回線が通っていない賃貸物件でも使い始められます。
ただし、追加できる回線はNURO光のみであり、光回線の契約ではありません。
高速ネットワークはセット利用できないので、通信速度が遅いインターネット回線が嫌な場合は別のネット回線を追加で頼むことをおすすめします。
ホームルーターとしては遅くて使いにくいとの声も
上記の通り、MANOMAを使って遅いと感じる場合は、やはりインターネット回線の遅さが原因の可能性が高いようです。
また、別の原因として、MANOMAで利用中の回線をポケットWiFiのように利用している場合も遅くなるようです。
MANOMAと同時契約できる回線は、あくまでもスマートホーム用の回線なので注意しましょう。
3日で10Gの速度制限がかかる
MANOMAにて提供される「nuro mobile home wifi」は、3日の間で10GB使うと速度制限される仕組みです。
「使い放題のWiFi」と同じだと思ってMANOMAをホームルーターとして利用すると、うまく使えない可能性があります。
料金は工事費込み
MANOMAの心臓とも言える、AIホームゲートウェイはどのプランにも含まれます。
それぞれのプランには、
- 基本料金
- 機器割賦料金
- 工事費割賦料金(実質無料)
- セコム駆けつけサービス基本料金(無料)
上記が含まれていますので、工事費を別途請求されることはありません。
勧誘がしつこいという評判も
MANOMAのデメリットとしてよく挙げられるのが、勧誘がしつこいという評判。
実は、当然ではありますがソニー本店からの勧誘はなく、一部の代理店の営業手法が非常に悪質なのです。
MANOMAだけに言えることではありませんが、「NTTの代理店」や「回線料金が安くなる」などの言葉を使って詐欺まがいの営業をしている代理店があります。
悪質な代理店には注意してください。代理店のほうが安いこともありますが、こういった被害から身を守るため、MANOMA公式HPからの契約をおすすめします。
MANOMAの利用方法
最後に、MANOMAの利用方法を説明します。順を追って解説していきますので、これから申し込もうと考えている方は、一緒に確認していきましょう。
プランを選択しWebか電話で申込み
まずは、プランを選択して電話かインターネットから申込みましょう。
インターネットの場合は公式サイトのお申込みフォームから申込みを行います。電話はフリーダイヤルより申し込みです。
オプションも一緒に申し込めるので、機器を追加希望の方は申込時に一緒に手続きするとスムーズです。
ちなみにどちらのプランも、MANOMAの機器設置やアプリの設定等は各自で行う必要があります。
設置ができない場合は、それ専用のプランもあるので、質問してみましょう。
機器の受け取りと設置
数日でMANOMAの機器が届きます。機器を受け取った日を含む月が利用開始月となりますので、利用料金の計算はチェックしておきましょう。
セットアップガイド参照の上、機器設置とアプリの設定を行えば、スマートホーム化の完了です!
解約は電話で連絡
最後に、MANOMAの解約方法についても簡単に解説しておこうと思います。
MANOMAを解約する場合は、サポートデスクに解約希望の連絡をしましょう。その際、電話口で手続を行う必要があります。
電話での指示に従って手続きを行います。手続きが終わるとMANOMAから解約完了のメールが届き、そちらを確認すれば解約完了です。
まとめ
今回は、快適な生活を実現するスマートホームのMANOMAを紹介しました。
MANOMAには、家電の音声操作や各種代行サービスなど、日常を安心で便利にしてくれるサービスが満載です。
AIホームゲートウェイが幅広い機器と連携し、セキュリティ対策や家族とのコミュニケーションツールとしても活用できます。
この機会に、あなたのお家もスマートホームにしてみませんか?