本記事では、JACESS社のBluetooth 5.0対応の完全ワイヤレスイヤホン「D05」の実機レビューや評価、ペアリング方法など基本的な使い方を紹介しています。
利用して1週間経ってのレビューになりますが、低価格の割には上質な完全ワイヤレスイヤホンと感じて日々愛用するようになりました。
【JACESS】D05のスペック
スペック | |
製品型番 | D05 |
Bluetooth標準規格 | Ver 5.0 |
最大通信距離 | 10m |
連続待ち受け時間 | 80時間 |
連続通話時間 | 3時間 |
連続再生時間 | 3時間 |
充電時間 | 約2時間 |
充電ケースサイズ | 56 x 90 x 19mm |
音声通話 | マイク機能あり |
対応Bluetooth プロファイル |
HSP/HFP/A2DP/AVRCP |
重量(イヤホン本体) | 5g |
防水機能 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | CVC 6.0 |
対応コーデック | AAC |
対応機種 | iOS/Android/Windows |
約4,000円という低価格で購入しましたが、カタログスペックは全く問題なし。むしろCVC 6.0のノイズキャンセリングにも対応しているのはこの価格帯ではほとんど見かけません。
製品も2018年5月1日のバージョンアップしたらしく、Bluetooth 4.2から5.0へパワーアップして、バッテリーの消耗を減らし、送信スピードを上げて遅延も以前より減るような対策をとっています。
最大再生時間は約3時間と、昨今の完全ワイヤレスイヤホンの中では平均的な長さ。
2,100mAhの大型バッテリー搭載
JACESSのD05に付属してくるバッテリーですが、これまた高スペック。バッテリーが2,100mAhと大容量なのに加え、モバイルバッテリーとしてスマホなどの充電もできるようになっています。
2,100mAhは、安価なスマホとほぼ変わらないくらいの容量です。
イヤホン本体のバッテリーが45mAhなので、単純計算で約46回のフル充電が出来るようになっています。ただし、両耳の充電であることと、放電も考慮して、販売ページには両耳合わせて6回のフル充電が可能と書かれています。
IPX5クラスの防水機能
ワイヤレスイヤホン本体にはIPX5クラスの防水機能が備わっています。これは、水に対する保護等級を表す指標で、IPX0からIPX8までのクラスが存在します。
IPX5は真ん中より少し高いクラス。ジム等で多少汗に濡れても大丈夫なくらいの防水性能はあります。家の外でも気軽に使うことが可能です。
イヤホン自体が多機能
イヤホンとして利用する他に、Siriの呼び出しやマイクでの通話が可能になっています。
また、完全ワイヤレスイヤホンは曲再生や停止が出来ない製品もありますが、JACESSのD05はその辺りにもしっかり対応しています。
また、対応コーデックは「AAC/SBC」なっており、残念ながらapt-Xには対応していないようです。
【JACESS】D05の実機レビュー
付属品のチェック
D05の箱を開けると、クッションに挟まれたイヤホンの他に充電ケースなど、様々なアイテムが同封されていました。
付属品一覧
完全ワイヤレスイヤホン本体/充電ケース/取扱説明書/ACアダプタ/microUSBケーブル *3/イヤーピース3セット/収納ケース
ワイヤレスイヤホンのチェック
まずはワイヤレスイヤホン本体のレビューから。
イヤホンの形が少し四角い印象を受け、「コレは本当に耳にフィットするのかな」と不安を感じてしまいました。
しかし良く見ると、耳穴につける部分が少し長めに作られています。この長さなら問題なくフィットしそうな予感。
それぞれのイヤホンは形こそ同じですが、L/Rの表記がハッキリわかるようになっているので、取り付けの際に迷うことはありません。
充電ケース(バッテリー)のチェック
充電ケースは少し大きめのサイズ。一般的なモバイルバッテリーより一回り小さいくらいです。表面にはJACESSのロゴマークがデカデカと。
ケースの充電面は下記のような感じです。電圧/電流のインアウト表記、バッテリー容量なども確認できます。ケース自体の充電だけでなく、USBでスマホと繋げばモバイルバッテリー代わりとして利用できます。
接続して電源ボタンを押せば充電が開始される仕組みです。
反対面は、イヤホンの充電スペースになります。マグネット式なので、近くにイヤホンを置くと勝手にカチッとハマります。イヤホンが充電中の時は本体が赤く点灯します。
また、イヤホンを充電器に収納すると勝手にイヤホンの電源がオフになり、スマホなどの音楽も自動的に止まるようになっています。
この手の充電ケースは、持ち歩きした際に逆さまにすると落ちてしまう心配がありましたが、JACESSのはしっかり吸着しているので逆さまにしてもイヤホンが落ちることはありませんでした。
つけ心地は悪くない
イヤホンの形状が四角いので耳にフィットするか不安でしたが、実際に装着してみると違和感ほぼなし。
少し長めのイヤーピース部分が違和感を覚えさせない仕組みなのかもしれません。
筆者の場合最初からついていたイヤーピースで問題ありませんでしたが、付属品にイヤーピースがS/M/Lサイズの3種類あるので、それを使ってジャストサイズに調整するのがおすすめです。
イヤーピースで大きさを調整しよう
先程も書いた通り、JACESSのD05にはイヤーピースが3サイズ付属しています。
デフォルトでついているイヤーピースはMサイズ。予備としてもう一つMサイズのイヤーピースが入っています。
音質は満足!低価格でこれなら充分
最後に肝心の音質チェック。
今まで何種類か完全ワイヤレスイヤホンを利用していましたが、5,000円未満で購入できるイヤホンの中では上位クラスに入る音質だと感じました。
低音が濁らず丁度いい低音域。音が全体的にクリアで高音域も聞きやすいイヤホンでした。また、耳にフィットしやすいので音漏れの心配もなく、不快感のない音を楽しむことが出来ました。
低価格ではありますが、特に音質に関して不満点はありません。
【JACESS】D05のペアリング方法
JACESS、D05のペアリング方法は超簡単。一度充電ケースにイヤホンを収納して再度取り出すと、自動的に電源が入ります。その際に、ペアリングしている機器が側になかった場合、勝手にペアリング待機モードになります。
ペアリング待機モードになっている場合、イヤホンのL側で赤青のランプが交互に点灯します。その状態になったらスマホなどでペアリングを完了させてあげましょう。
今回はiPhoneを例にペアリング方法をご紹介。「設定 → Bluetooth」と順番に開くと、その他のデバイスに「Jacess D05-L」と表示されるはずです。それをタップするとペアリングが完了になります。
自分のデバイスに「Jacess D05-L」が追加され、「接続済み」になったらOKです。
2回目からはペアリングが必要ありません。充電ケースから取り出すだけで自動的にスマホと接続されます。
ペアリングの際は、受信側のBluetoothは必ずオンにしておいてください。
【JACESS】D05の基本的な使い方
D05本体を使った音楽再生の操作についてご紹介します。イヤホンの中央がボタンとなっているので、これを使って操作をします。
再生:ボタンを1回クリック。
一時停止:ボタンを1回クリック。
次の曲:ボタンをダブルクリック。
また、基本的に充電ケースに入れれば電源がオフになりますが、その他にもボタンを4秒以上押すことで電源をオフにすることも出来ます。
【JACESS】D05の良かった点
- 低価格だけど音質は悪くない
- ペアリングを含めた操作方法が簡単
- 最低限の防水加工がされているのでスポーツ時でも使える
- 思ったより装着時のフィット感が良くて癖になる
- 充電ケースがモバイルバッテリー代わりになる
低価格だったので、値段相応の出来なんだろうなと思っていましたが、それが良い意味で裏切られました。まず、音質は上々。1万円クラスにもそこまで負けているとは思いません。
また、操作方法も簡単で使いやすいことや装着時のフィット感がよく、長時間つけていても不快感がない所が良かったです。
フィット感がイマイチという方は、イヤーピースが自分の耳穴に合っていない事が考えられるので、付属のイヤーピースを使って調整してあげてください。
【JACESS】D05のイマイチだった点
- アナウンスの音量が大きい
- 両耳つけていると周りの音が聞こえない
あまり悪い点は見つけられませんでしたが、強いて言うなら電源オンオフやペアリング時のアナウンスの音量が大きいこと。これはBluetoothイヤホンの宿命なので逃れられないかなと思います。
あと一点気になったのが、遮音性が高すぎて両耳にイヤホンをつけていると周りの音がほぼ聞こえないということ。それが若干怖いかなと感じました。
低価格ではあるがコスパは上位クラスのイヤホン
今回購入したJACESSのD05は、低価格ではありますが、音質も上々で操作も簡単。非常にコスパが良い完全ワイヤレスイヤホンだったと感じました。
何個か低価格の完全ワイヤレスイヤホンを持っていますが、その中でもトップ3に入るほどの良さです。5,000円以下の完全ワイヤレスイヤホンを探している方におすすめです。