ドコモには、長く利用したユーザーや、dポイントを獲得した量に応じてお得になる「dポイントクラブ」というサービスがあるのはご存知でしょうか。
そのdポイントクラブが2018年5月より新しいシステムにリニューアルされました。ですが、リニューアルしたことで以前よりもお得感が無くなったという意見もあります。
そこで本記事では、リニューアルされたdポイントクラブのステージを徹底解説。本当にリニューアルで改悪されてしまったのかを検証しています。
dポイントクラブ:ステージの仕組み
リニューアルしたdポイントクラブは5つのステージによって分けられ、上位のステージほど優遇されます。ステージの決まり方は次の2つ。
- ドコモ回線の利用期間
- 半年の間に貯まったdポイントの獲得数
ステージ | ステージの決まり方 | |
ドコモ回線継続利用期間 | dポイント獲得数(半年の累計) | |
プラチナ | 15年以上 | 10,000pt以上 |
4th | 10年以上 | 3,000pt以上 |
3rd | 8年以上 | 1,800pt以上 |
2nd | 4年以上 | 600pt以上 |
1st | 4年未満 | 600pt未満 |
上記表の通り、「回線を継続して利用期間」もしくは「半年の間に溜まったdポイント獲得数」によって決まります。
ステージ例
- 回線利用期間3年/半年間のdポイント獲得数3,200pt:4thステージ
- 回線利用期間10年/半年間のdポイント獲得数800pt:4thステージ
- 回線利用期間7年/半年間のdポイント獲得数12,000pt:プラチナステージ
- 回線利用期間15年/半年間のdポイント獲得数3,400pt:プラチナステージ
例えばドコモに新規登録した場合、回線継続利用期間が4年未満ですが、dポイントの獲得数が600pt以上だと2ndに昇格できます。
また、リニューアルしたdポイントクラブでは、dポイントの獲得数が10,000pt以上に達していなくても回線継続利用期間が15年以上のユーザーは自動的にプラチナとなります。
dポイントクラブ:ステージランクで変わる3つのメリットや特典
ずっとドコモ割プラスがお得になります
これまでもあった長期に渡って契約していたユーザー向けの割引サービス、「ずっとドコモ割」が「ずっとドコモ割プラス」と変更になりました。
どこが変わったのかというと、これまでは継続年数に応じてパケットパックの料金しか割引になりませんでしたが、今度からはdポイントの贈呈と、どちらかを選ぶ事が出来る様になりました。
そして、ステージランクが上位になるほど、贈呈されるdポイントも増えていきます。
ウルトラシェアパック100の例
ステージ | 料金割引 | ポイント進呈 |
プラチナ | -2,500円 | 3,000pt |
4th | -1,800円 | 2,160pt |
3rd | -1,200円 | 1,440pt |
2nd | -1,000円 | 1,200pt |
1st | なし | なし |
上記のように、4年以上継続で利用している場合、料金割引だと1,000円しかお得にならない所がdポイントだと1,200ptも貰えます。最も高いプラチナステージだと料金割引が2,500円の所、dポイントだと3,000pt贈呈されます。
他の料金プランでも同様に、料金割引に対してdポイントは1.2倍多く貰えます。
dポイントは1pt=1円でご利用できます。スマホの月額利用料金や、ドコモオンラインショップでの購入などに使えます。
クーポン券の配布
ドコモは定期的にお得なクーポン券を配布していますが、ステージによってお得になる割合が違います。
内容は時期によって違いますが、1st~3rdまでのユーザーにはdポイントクラブクーポンのみが配布され、4thステージのユーザーには前述のクーポンとスペシャルクーポンが配布されます。そ
してプラチナステージのユーザーには前述の2枚のクーポンに加えてプラチナクーポンの、計3枚が配布されます。
ステージ | 貰えるクーポンの種類 |
プラチナ | dポイントクラブクーポン+スペシャルクーポン+プラチナクーポン |
4th | dポイントクラブクーポン+スペシャルクーポン |
1st~3rd | dポイントクラブクーポン |
利用料金に応じてdポイントを進呈
ドコモではスマホ・タブレットを購入したり、月々の使用料金に応じてdポイントを進呈しています。
割合は1,000円に付き10ポイントとパーセンテージにすると1%となっています。ですが、dカード GOLDをお持ちの方には1,000円に付き100ポイント、パーセンテージにすると10%になります。
ドコモ:dポイントクラブのステージ確認方法
自分のステージが幾つなのか、契約継続年数がどれぐらいなのか、獲得したポイント数が幾つなのかをスマホから確認することができます。
ドコモのスマホにインストールされている、「dポイントアプリ」を開きます。次に、表示された画面上部にある「dポイント合計」をタップします。
上記のように、dポイントアプリから自分の契約継続年数や、対象期間における契約ポイントから現在のステージが確認できます。
リニューアル前と何が変わった?
2018年5月のリニューアルで大きく変わったのは、ステージの数が4から5に増えた事と、各ステージの条件が変更になった事の2つです。
リニューアル前のdポイントクラブのステージ
ステージ | ステージの決まり方(どれかを満たす) | ||
ドコモ回線継続利用期間 | dポイント獲得数(半年の累計) | カード保有状況 | |
ゴールド | なし | 10,000pt以上 | dカードGOLD契約 |
シルバー | 15年以上 | 3,000pt以上 | なし |
ブロンズ | 10年以上 | 600pt以上 | dカード契約 |
レギュラー | なし | 600pt未満 | なし |
これまではレギュラー・ブロンズ・シルバー・ゴールドと、4つのステージに分かれていました。
レギュラーからブロンズに上がるための条件は、ドコモの回線を10年以上継続して利用するか、半年の間にdポイントを600pt以上獲得するか、dカードを契約するかの、どれかの条件を満たす必要がありました。
そしてシルバーに上がるには15年以上継続して利用するか、半年の間にdポイントを3000pt以上獲得する必要があります。
ですが、最も高いゴールドステージにあがるには継続年数は条件から外されます。半年の間に10,000pt以上獲得するか、dカード GOLDと契約する必要があります。そのため、ゴールドステージに昇格するためにdカード GOLDと契約するユーザーが非常に多かったです。
リニューアルした事でステージの昇格条件からカード保有は撤廃され、継続して利用しているユーザーがより得をしやすいようになったように見えますが、リニューアルした事で酷くなったという意見もあります。
ここが悪くなったdポイントクラブ
ステージの判定が毎月行われるようになった
リニューアル前はステージの判定時期・審査は半年ごとに行われていました。
例えば1月から6月までの半年間で獲得したdポイントの数に応じて、7月から12月までのステージを決定し、今度は7月から12月までの獲得数で次の半年のステージが決まるという流れでした。
しかし、リニューアル後の判定時期は毎月に変更になりました。
1月から6月までの間に獲得したdポイントの数が影響するのは7月のみで、8月に切り替わると判定されるのは2月から7月までの間になります。この為、特定の月にポイントを大量に獲得しても、その月が判定時期から過ぎればステージが直ぐに降格するという可能性もあります。
dカード GOLDに加入するメリットが少し減った
dカード GOLDとは、dポイントがお得に貯められるクレジットカードの事です。ドコモスマホの使用料金を支払う際に使えば、ポイントの還元率を上げたり、国内空港ラウンジの利用が無料になったりします。
dポイントクラブがリニューアルする前は、このカードを持っていればステージが自動的に最高のゴールドになっていました。しかし、リニューアルした事でステージの条件からdカード GOLDの保有が取り除かれてしまいます。
dカード GOLDの年会費は10,000円です。リニューアル前のゴールドステージだと毎月30,000円お得になるチャンスがありましたが、リニューアルした事でこの特典が失われてしまいました。
なので、dカード GOLDを保有していても継続利用期間が15年未満のユーザーが、最上位のプラチナステージに昇格するにはdポイントを10,000pt貯める必要があるのです。リニューアル後にdカード GOLDの恩恵が薄くなったのは痛いところですね。
dポイントをザクザク貯める方法
とは言っても、まだまだdポイントをザクザク貯めるにはdカード GOLDは不可欠です。
dカード GOLDにはドコモのスマホ代やドコモ光の利用料を、「1,000円につきdポイント100ポイント還元」してくれるので、両方使っている人ならば1ヶ月で1,000ポイント以上貯まる人もいるでしょう。
また、dカード GOLDの電子マネーサービス「iD」を普段の買い物に使うことができます。現代はApple Payの登場で電子マネーサービスが急速に成長しつつあります。
そんな中でとりあえずiDを一枚持っておけば、コンビニやマクドナルドを始めとした色々な店舗で利用しつつ、同時にdポイントもザクザク貯められます。
ドコモユーザーならdポイントとdカード GOLDの相性が良いので、このカードを使ってiD決済するのが最もおすすめです。dカード GOLDのメリット、デメリットについて下記記事で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
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ドコモ:dポイントクラブのステージまとめ
ここまで、リニューアルしたdポイントクラブのステージや、改定前のステージと何が変わったのかを紹介してきました。
リニューアルした事で契約年数が長いユーザーにとっては使いやすくなったdポイントクラブですが、新しく登録したユーザーや、dカード GOLDを契約したユーザーにとってはあまりメリットがあるとは言えません。
ですがdカード GOLDの他の特典は引き続き利用できますし、新しい特典やクーポンなども今後増えていくかもしれません。今後もドコモユーザーはリニューアルしたdポイントクラブから目が離せません。