格安SIMを利用しようと考えている人の中には、現在ドコモで使っている端末をそのまま使用したいと思っている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、docomo端末を自分でSIMロック解除する方法を紹介していきます。
SIMロック解除の条件
SIMロック解除の条件は、いつ機種を契約したかで大きく2つに分かれます。
- 2011年4月~2015年4月に発売された機種
- 2015年5月以降に発売された機種
それぞれの違いや、SIMロック解除条件を詳しく解説していきます。
【1】2011年4月~2015年4月に発売された機種
基本的にこの期間に発売された機種に関しては、手数料を3,000円支払うだけで、SIMロック解除ができてしまいます。受付はドコモショップのみとなり、オンラインでの手続きは出来ないことに注意しましょう。
自分の使っている端末がいつ発売されたのか不明な方は、docomoのSIMロック解除対応機種ページを確認してください。
【2】2015年5月以降に発売された機種
2015年5月以降に発売されたスマホを使っている方は、端末購入日、機種の支払い方法によってSIMロック解除条件が異なってきます。
スマホの支払い方法 | SIMロック解除受付条件 |
分割払い | 端末購入日から100日以上経過 ※1 |
一括払い ※2 | 端末購入日よりSIMロック解除可能 |
※1…docomoで一度SIMロック解除をしたことがある、かつそのSIMロック解除から100日以上経過している場合は、分割払いでも端末購入日より解除可能。
※2…端末購入サポートを使って機種を購入した場合、一括払いでも100日以上経過しないとSIMロック解除ができない。端末サポート解除料を支払えば即日ロック解除可能に。
SIMロックの解除は、次の3つの方法から受付されています。
- パソコン(My docomo)
- 電話
- ドコモショップ
電話、ドコモショップでのSIMロック解除には手数料が3,000円(税抜)発生します。パソコンを使ってオンライン上から手続きをする際は、手数料が無料となるので、My docomo経由からSIMロック解除する事をおすすめします。
docomo回線解約後もSIMロックを外せる
2015年5月以降に発売された機種に限りますが、既にdocomoを解約済みでもSIMロックの解除ができます。また、解除の条件も2パターンありますので、注意が必要です。
【1】基本の解除パターン
基本的に、docomo回線を解約後100日以内に手続きをしないと、SIMロックを外すことができなくなるので注意してください。
【2】端末購入日に左右されるパターン
端末購入日から100日経過していないと、docomo解約後でもSIMロック解除することはできません。
例えば、端末購入から45日後にdocomo回線を解約した場合は、残り55日間の間はSIMロック解除ができません。そして55日間が経過した後、45日間以内に解除手続きを行わなければ、解除不可になります。
SIMロック解除の手順
今回は手数料が無料の「パソコンからの受付」でのSIMロック解除の手順を紹介します。解除手順は次の3ステップとなります。
- My docomoにログイン
- SIMロック解除画面にて機種の製造番号を入力(IMEI)
- 手続き完了
わざわざドコモショップや電話をしてSIMロック解除するよりも簡単です。パソコンからですと24時間受け付けしていますし、順番待ちもありません。
製造番号(IMEI)の確認方法
SIMロック解除手順で製造番号が必要と書きました。そのIMEIの確認方法をAndroid端末、iPhone等のiOS端末それぞれで紹介します。
【1】iPhone、iPad(iOS)
今回は、iPhone Xを例に紹介します。
まずは設定アプリを開きましょう。次に「一般」をタップ。
「情報」をタップするとIMEI番号が確認できます。iPhoneに限らず、iPad等のiOS端末は全てこの方法で製造番号をチェックできますのでお試しあれ。
【2】Android
今回はGalaxy S8+を例に紹介します。
まずは設定アプリを開きます。次に、一覧にある「端末情報」をタップし、IMEI情報を確認する場合は「ステータス」を押してください。
IMEI情報をタップすると、製造番号を確認することが出来ます。Androidの機種によって操作方法は若干異なりますが、基本的には端末情報からIMEIも確認できるはずなので、チェックしてみてください。
docomo端末のSIMロック解除方法
それでは実際に、パソコンからスマホのSIMロックを解除する方法を紹介していきます。
最初に、My docomoトップページに行き、「ドコモオンライン手続き」をクリックします。
下の方へスクロールしていくと、その他の項目に「SIMロック解除」があるので、「お手続きへ」をクリックします。その後、dアカウントへのログインを促されるので、お手持ちのID、パスワードを入力してログインしましょう。
ログインができたら、本題のSIMロック解除手続きとなります。手持ちの端末の製造番号(IMEI)を入力してください。
後は「SIMロック解除を申し込む」にチェックを入れ、注意事項をよく読んだ上で同意するにチェック。
次へ進み、手続内容の確認が出来たら「手続きを完了する」をクリックしてSIMロック解除手続きは完了です。
機種の製造番号さえわかれば簡単なので、SIMロックの解除を考えている方は手数料無料のパソコンからやってみてはいかがでしょうか。
SIMロック解除の確認方法
オンライン上で手続きした場合、SIMロックが解除できたのかを自分で確認しなければなりません。
一番手っ取り早い確認方法は、ドコモ回線以外の格安SIMを用意することです。もし解除出来ていなかった場合は、もちろん利用できません。
SIMロック解除を店頭行った場合も、親切なドコモショップなら確認用SIMを置いてあることがありますが、大抵の場合は自分のSIMカードを差して確かめてくださいと門前払いされます。
最悪SIMロック解除出来ていない場合でも、ドコモ回線の格安SIMを利用することは出来るので安心ではありますが…。
SIMロック解除時の注意点
docomo端末をSIMロック解除する際の注意点を何点かご紹介していきます。
【1】中古の白ロムはSIMロック解除不可
ヤフオクやメルカリではドコモの白ロムが販売されています。中古スマホを購入しSIMロック解除して利用しようと思っている方も多いようです。
しかし、ドコモの白ロムは基本的に自分でSIMロック解除できません。解除するには契約者本人でなければなりません。
auですと白ロムを契約者以外でもSIMロック解除できたりしますが、ドコモは無理なのが残念なところです。
【2】端末の対応バンドはしっかりチェック
SIMロックを解除する人の多くは、格安SIMでの運用を考えている方でしょう。
その際に注意したいのが「端末の対応バンド」です。キャリアの対応バンドは次のとおりです。
周波数帯(バンド) | Docomo | au | UQ | ソフトバンク | ワイモバイル |
---|---|---|---|---|---|
2100MHz(Band1) | W-CDMA LTE | CDMA2000 LTE | W-CDMA LTE | ||
1800MHz(Band3) | LTE | LTE | |||
800MHz(Band6) | W-CDMA | ||||
900MHz(Band8) | W-CDMA LTE(プラチナ) | W-CDMA LTE |
|||
1700MHz(Band9) | W-CDMA | ||||
1500MHz(Band11) | LTE | W-CDMA | |||
800MHz(Band18) | CDMA2000 LTE(プラチナ) | ||||
800MHz(Band19) | W-CDMA LTE(プラチナ) | ||||
1500MHz(Band21) | LTE | ||||
800MHz(Band26) | LTE | ||||
700MHz(Band28) | LTE | LTE | |||
2.5GHz(Band41) | TD-LTE | LTE | |||
3.5GHz(Band42) | LTE | LTE | LTE |
ドコモ回線は問題なく使えるが、au、ソフトバンク、ワイモバイル回線のいずれかのバンドに対応していないことも端末によってはあるので、必ずチェックするようにしてください。
ドコモ端末SIMロック解除方法/まとめ
以上が、ドコモ機種のSIMロック解除方法の紹介でした。
自分で製造番号を確認できるのでしたら、手数料が発生しないパソコンからのSIMロック解除がおすすめです。本記事では、iPhone、AndroidそれぞれのIMEIの確認方法も記載していますので、チェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。