「ディープフェイクって?」「ディープフェイクの作品ってどこで閲覧できるの?」
近年ではテレビで紹介されたり、認知度を高めているディープフェイク。
中には未だに聞きなれない言葉だと感じている人もいるでしょう。
ここではディープフェイクについてご紹介します。
この記事でディープフェイクの全容を掴み、危険から身を守れるうようにしましょう。
ディープフェイクとは?問題点は?
最近だと様々な物議を醸しているディープフェイクですが、そもそもディープフェイクとはなんなのでしょうか。
ここではディープフェイクについてと、問題点についてそれぞれご紹介します。
ディープフェイクとは
ディープフェイクとは、人工知能の「深層学習」とよばれる手法を利用して制作された偽物の写真や動画などのことをいいます。
要するに、人工知能を利用した高品質の合成写真、動画のことです。
2019年にオバマ大統領が「トランプ大統領はクソ野郎だ」と批判するディープフェイクを利用した動画が配信され物議を醸していました。
ディープフェイクは、従来の合成写真、動画とは一線を画しており、素人が閲覧する分には違いに全く気づかないほどの精巧さを兼ね備えています。
そのため、悪質なことに数多く利用されており、法律や規約によって禁止している国やサービスが増えているのが現状です。
ディープフェイクの問題点
技術の進歩を非常に感じるディープフェイクですが、進歩ゆえの問題点もあります。
ディープフェイクは精巧に偽動画や写真を作成可能なため以下のような悪質なことに利用されています。
- フェイクポルノ
- 政治での印象操作
それぞれ見ていきましょう。
フェイクポルノ
ディープフェイクを利用してポルノ映像、写真の制作が盛んに行われています。
フェイクポルノとは、アダルト動画に出演している女性の顔を、有名人やアイドルなどの顔と交換し、あたかも顔を交換した女性が性行為をしているように見える動画です。
実際に2019年のサイバーセキュリティ会社「DeepTrace」の調査によると、ディープフェイク動画の96%はフェイクポルノであると発表されています。
それほどまでに悪質に利用されていることが広がっています。
被害女性側の人権侵害や、脅迫などに利用される危険性もあり、非常に危険性が高い技術です。
政治での印象操作
政治の世界でも印象操作目的でディープフェイクが利用されています。
上記の「ディープフェイクとは」で記載した、オバマ大統領が「トランプ大統領はクソ野郎だ」と批判している動画などが該当します。
また、アフリカのガボンでは閣僚のフェイクポルノ動画が拡散され、クーデター未遂により国の混乱騒動にまで発展したケースも。
発言していない内容をあたかも発言したかのように仕立てたり、ポルノ動画によって印象を操作したり、騒ぎを引き起こしています。
ディープフェイクが閲覧可能なサイトは?
実際にディープフェイクがどのようなものか、見て確認したい方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ディープフェイクのサイトは悪質なものが多く頻繁に削除されています。
規制も厳しく、ディープフェイクのサイトをを見つけることは簡単ではありません。
pornhubなどのポルノサイト内やツイッターで検索も可能ですが、全て自己責任で判断して下さい。
ここで紹介するものも然りです。
KPOPDEEPFAKES.NET
KPOPDEEPFAKES.NETは、その名の通りKPOPアイドルやスターを中心としたフェイクポルノ動画を集めたサイトです。
日本と韓国の混合アイドルグループの「IZ*ONE」や、TTという楽曲で一世を風靡した「TWICE」などのメンバーが人気ランキングに名前を連ねている。
KPOPアイドルは世界的にも人気を誇っており、KPOPのジャンルで50億もの売り上げを記録するほどの人気ぶりです。
フェイクポルノの制作が活発な中国ももちろん該当するため、KPOPに焦点を置いたこのようなサイトが制作されたのだと推測できます。
このような動画を制作することはもちろんのこと、フェイクポルノと知っていながら閲覧することも同様に法律に触れる可能性があるので、自己責任で閲覧してください。
▼KPOPDEEPFAKES.NETのURL:https://kpopdeepfakes.net/
frefla
freflaは日本の有名な女優やアイドルのフェイクポルノ動画を集めたサイトです。
動画としては比較的短いものが多く、スマホでの視聴を考えて制作されているサイトです。
手軽に操作可能で、ショートムービープラットフォームで人気を博した「TikTok」のような操作性で動画を閲覧できます。
元アイコラ職人の「フィリップ2世」さんが運営するDeep Fakeサイトです。
広瀬すず、新垣結衣など有名女優の動画が多く、いつサイトが削除されるかわかりません。
もちろん違法ですので、閲覧する際は自己責任で十分に注意を払ってください。
▼freflaのURL: https://frefla.com/
ディープフェイクサイトを閲覧するときの注意点は?
危険性を包含したディープフェイクサイト。
閲覧の際の注意点があるので、紹介いたします。
危ない広告が多く設置されている
ディープフェイクサイトは、違法スレスレあるいは違法に該当します。
そのような極めて黒に近い、グレーの手法を用いてアクセス数を稼ぐサイトにはワンクリック詐欺や違法出会い系サイトへの広告が多く出稿されているケースも。
いきなり架空請求の支払いの画面に切り替わったり、違法なサイトへの登録を迫られたり、多様な方法でお金を騙し取ろうとすることがあります。
そのためディープフェイクサイトを閲覧する際は、いつも以上に細心の注意を払うように心がけましょう。
シークレットモードで閲覧をする
ディープフェイクサイトを閲覧する際の注意点としてシークレットモードを利用した閲覧をすることも挙げられます。
シークレットモードを利用することで万が一の個人情報の漏洩を防ぐことができるためです。
シークレットモードは、Google Chromeが提供している機能で、閲覧履歴やダウンロード履歴といった個人情報が保存されないモードのことです。
「Control(command)+Shift+N」のショートカットキーを入力するとシークレットモードでの閲覧ができます。
しかし、使用する検索エンジンによって呼び方は異なり、「プライベートブラウズモード」「プライベートブラウジング」「InPrivateブラウズ」などと呼ばれれているので注意しましょう。
まとめ
この記事では、ディープフェイクについてご紹介しました。
日々進化しているAIの技術を利用することで、本物と偽物を見分けることが困難な写真や動画が制作されるようになってきました。
実際に人を利用しなくても気軽に動画を作成できるようになることでの動画制作のコスト低減や、かつての偉人の動画内での復活などができるようになり動画制作の幅の広がりが期待できます。
一方、フェイクポルノや政治での印象操作などに悪用され被害を受けるケースもあとを絶ちません。
ディープフェイクに対する規制、法律を厳しく定め、効果的に最新の技術が駆使されるような環境が整うと今後の動向に期待できますね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。