スマホを使っていると、背面などに熱を感じることがあるかと思います。スマートフォンは精密機械の為、熱を溜めこんでいると劣化や故障の原因となります。
そこで本記事では、Android等のスマホが熱い原因や、それに対する対処方法についてご紹介していきます。
スマホが熱くなることによる危険性
スマートフォンが熱を持った状態を放置すると、劣化や故障だけでなく重大な事故に繋がるリスクもあります。
【1】バッテリーが劣化する
スマートフォンが熱くなることで最も影響を受けるのはバッテリーです。
CPUなどの精密部品、いわゆるスマートフォンの頭脳も熱を発生させる原因ですが、そこに使われる部品は熱に強く、人が「スマートフォンが熱を持っている」と感じる50度、60度が続いたからといって直ぐに劣化、故障は起きません。
ですがバッテリーに使われているリウムイオン電池は熱に弱いです。45度の熱でバッテリーが劣化するという報告があります。メーカーの説明書などにも、スマホの保管場所の最大温度は40~45度までと書かれています。
【2】発火の危険性
ごく稀ですが、スマートフォンが持てないほどに熱くなるという事もあります。
素手で触ると火傷をし、最悪の場合は発火や破裂などの重大な事故が発生する恐れもあります。そのため、スマホが熱を持つのは当然だと甘く考えないでください。
スマホが熱くなる原因
熱くなる原因は主に5つあり、その理由を順番に解説します。
【1】充電しながらの操作
スマートフォンを充電器に差しこんだままアプリや電話などの操作をする、いわゆる「ながら操作」。これがスマートフォンの発熱する最も多い原因と言われています。
実は充電という作業自体がバッテリーに負荷を掛けています。そんな状況でスマートフォンを使って、折角充電したエネルギーを消費するのは、食べながら走るような無理をスマホにさせている事になります。
【2】アプリを大量に同時起動
スマホ内部で熱を発生させる原因の一つにCPUがあります。この部品はスマートフォンの頭脳であり、アプリを起動したり電話をすると働きだして熱を発生させます。このとき、強い負荷を掛けるとその分高温に達します。
例えば、3Dのゲームや、同時に複数のアプリを起動したりするのが強い負荷になるのです。また、長時間スマホを操作するのも強い負荷となります。
【3】周りの環境
スマホは外部の熱にも弱いです。ですので、熱を発生するヒーターや床暖房の上に置いておくのは危ないです。また、夏の熱い日差しや車内など使っていなくても熱を内部に溜めこんでしまいます。
【4】スマホカバーケース
スマートフォンを汚れや傷から守り、おしゃれにする為にケースやカバーを使いますが、これも熱を溜めこむ原因です。
本来なら自然と放熱される場面で、カバーがされている事で熱の逃げ場をなくして溜めこんでしまいます。最近は通気性を考慮したスマホカバーケースも発売されてきましたが、普及率で言うとまだまだです。
【5】単純なバッテリーの劣化
長期に渡ってスマートフォンを使っていると、どうしてもバッテリーは劣化していきます。
劣化すると電池の減りが早くなってしまい、頻繁に充電する必要があります。そうするとまた劣化が進み、電池の減りが早くなるという悪循環に陥ります。
スマホが熱を持たないようにするための対処方法
【1】バッテリーやCPUに負荷を掛けない
充電をしながらの操作は控え、アプリを複数に起動するのを止めるだけでも効果はあります。連続して使わず、充電は小まめに行い、満タンになったら外すぐらいが丁度いいです。
最近では、スマートフォンの機能として「いたわり充電」などの充電速度を調節してくれる機能があるので安心です。また、発熱の状態が長く続くならば、電源を落として放置するのも効果的です。
【2】使用する環境に注意する
室温が高い場所や直射日光が強い場所は避けましょう。また、カバーも革製の手帳型は避け、プラスチックのケースやバンパー等がお勧めです。どうしても革製の手帳型を使いたいなら、時々外して熱を逃がしましょう。
【3】やむを得ないバッテリーの交換
以上の事を気を付けていても、バッテリーが劣化していくのは避けられません。普通に使用するのも難しくなったり、充電がされなくなった時はお店に持っていきバッテリー交換するのが一番です。
バッテリーの交換する目安は、充電が満タンの状態から使い切るまでの時間が、購入した時よりも半分程度になったらと言われています。
スマホが熱い原因と対処法/まとめ
以上、スマホが熱い原因と、対処方法の紹介でした。
スマートフォンにとって熱は天敵であり、切っても切れない間柄です。ですが使用方法に気を付けておけば、お気に入りのスマホを長く大切に使う事が出来ます。