最近のスマホの傾向として、端末の厚さを抑えるためにイヤホンジャックを廃止したりして薄さを追求しています。
そんな中でiPhone7が発売され、ついにiPhoneからイヤホンジャックが消えてしまい、Bluetoothイヤホンが大きく普及していく流れになりました。
ですがBluetoothイヤホンを使うのはいいのですが、車内や電車で使っていると音飛びや接続が途切れるなどといった現象も少なからず起こっているようです。
そこで今回は、Bluetoothが音飛び・途切れる原因とその対策方法を紹介していきます。もしiPhoneなどを使っていて音飛びが起こる場合の対策も個別にまとめました。
Bluetoothが音飛び・途切れる8つの原因と対策方法
1.音楽再生アプリ以外を終了させる
まず一番最初にやっていただきたい対策方法が、音楽再生アプリ以外を全て終了させることです。
余計なアプリを開きすぎているとiPhoneなどスマホのメモリが圧迫されて、スマホの動作に支障をきたす可能性が大いにあります。支障をきたす範囲はBluetoothも含まれています。ですので、バックグラウンドで待機させているアプリだけは最低限終了させてください。
iPhoneの場合は、ホームボタンを2回押すとバックグラウンド待機しているアプリが表示されますので、上にスワイプして終了させましょう。Androidの場合はナビゲーションバーの「履歴(一番右)」を押すと起動しているアプリが一覧で表示されますので、横や上にスワイプしてアプリを終了してください。
2.ノイズキャンセルの調整
人が多い所、例えば電車やバスの中や駅前でBluetoothイヤホンなどを使っていると、振動などがBluetoothイヤホンのマイクで拾ってしまいノイズとなって聞こえる時があります。
このノイズを軽減するために「ノイズキャンセリング機能」がBluetoothイヤホンには搭載されているのですが、このノイズキャンセルの値を大きくしすぎてしまうと本来ノイズとして聞こえてくる音が聞こえなくなり、その部分が無音になってしまうため、音飛び・音が途切れるように聞こえる原因となります。
そういった場合はBluetoothイヤホンのノイズキャンセリングの値を小さくして調整してあげましょう。音飛びしないくらいの値に調整するには、自分の耳で確かめる必要があります。
3.障害物を避ける
ちょっと移動しただけでBluetoothが音飛びしてしまう時は、Bluetooth機器と受信デバイスとの間に「障害物」がないか確認しましょう。この障害物が存在すると、音が途切れる原因にもなるので出来れば避けたいところです。
ドアや壁越しでBluetoothが途切れる場合と途切れない場合がありますが、それはそれらに使われている資材によって干渉具合が異なるからです。一例ではありますが、障害物の種類と干渉具合を表にしてまとめてみました。
障害物の種類 | 干渉度合い |
木材 | 低 |
ガラス | 低 |
水 | 中 |
大理石 | 中 |
土壁 | 中 |
コンクリート | 高 |
防弾ガラス | 高 |
金属 | 非常に高い |
最近のマンションは鉄筋コンクリート打ちっぱなしの建物が増えてきましたので、部屋を少し移動しただけでBluetoothが音飛びしてしまうことがあります。
ですので、Bluetoothイヤホンなどを使う場合は、なるべく受信デバイスと同じ部屋で使うことが好ましいです。
4.スマホなどの再起動
とりあえず迷ったらスマホを再起動してみましょう。特にiPhoneの場合は、端末を再起動することであらゆる問題を解決できることがあります。それにはBluetoothの音飛びも含まれています。
Bluetoothイヤホンが原因ではなく、スマホ本体が原因のパターンが多いので再起動は音飛び対策としては有効的です。
5.Bluetooth機器を再接続・再起動
iPhoneとBluetoothイヤホンを接続して使っているのでしたら、一度Bluetoothイヤホンの電源を落として再度電源を入れて再接続してみましょう。
また、上図のようにBluetooth機器を再接続させるだけではなく、iPhone側でBluetooth接続のオン/オフを繰り返してみるのも音飛び対策には有効的です。
それでも音飛び・途切れる場合は、一度iPhoneとBluetoothイヤホンのペアリング設定を解除してください。そして再度iPhoneとペアリングの設定をしてみてください。
このBluetoothの再接続・再ペアリングで音飛びを解決できることが多いので、とりあえずアプリの終了と同じくらい重要。真っ先に試してもいいくらいの対策方法ですのでお試しあれ。
iPhoneとのペアリングの設定方法については下記記事にまとめていますので、ペアリング方法がよくわからない、接続できないという人は参考にしてみてください。
→ iPhoneのBluetooth接続方法!接続できない時の対処方法も紹介
6.ワイヤレス通信が飛び交う場所で使わない
WiFiやBluetoothが飛び交いすぎている場所で利用すると、音飛びしてしまうことがあります。
ワイヤレスデバイスなどでは、2.4GHzや5GHz帯を利用して通信をしており、これがWiFiやBluetoothに干渉してしまいBluetooth自体の接続が途切れることも。
また、ワイヤレスデバイスではありませんが、電子レンジの近くでBluetoothデバイスを使っていると音飛びが発生しやすくなります。
このようにワイヤレスデバイスの通信でBluetoothの音飛びが発生するケースがあるので、使っていないワイヤレスデバイスなどは電源を落としておくと良いかと思います。
7.他のBluetooth機器の電源を切る
同時に3つ、4つのBluetooth機器を繋げていると、Bluetoothイヤホンで音飛びが発生したり、接続が途切れることがあります。
Bluetooth自体の最大接続数は7台までとされているのですが、実際使える範囲ですと、3~4台が限度と言われています。ですので、パソコンでBluetoothを使うのでしたら、キーボード、マウス、イヤホンの3つまでにしておいたほうが良いかもしれません。
Bluetoothマイクという製品もあるのですが、これは出来ればパソコン本体に挿して使えるケーブルタイプのものを使うのが良いかもしれません。とりあえずBluetoothは3~4台までの同時接続にしておきましょう。
8.Bluetoothデバイスの電池切れ
Bluetoothイヤホンなどの電池が切れそうになると音飛びが発生しやすくなりますので、とりあえず充電はきちんとしておきましょう。
iPhoneですと、Bluetoothイヤホンのバッテリー残量を表示してくれるので非常に助かります。Bluetooth4.0以上に対応したイヤホンでしたらバッテリー残量が表示されると思いますのでぜひ確認してみてください。
iPhoneでBluetoothの音飛び・途切れる場合の対策方法
1.iPhoneのネットワーク設定をリセットする
iPhoneのネットワーク設定を一度リセットしてから、再度Bluetoothのペアリング設定をすると音飛びが解消されることもあります。
「設定」 → 「一般」 →「リセット」 →「ネットワーク設定のリセット」の順番で移動してネットワーク関連の設定をリセットしてみましょう。
なお、ネットワーク関連の設定をリセットしてしまうと、WiFiの設定も全てリセットされてしまうので、もしWiFiのパスワードなどが自分ではわからないという人は、リセットしないように気をつけてください。
2.Bluetoothをオフにして再起動
iPhone関連の不具合は再起動すれば解決できることが多いと上のほうで書きました。その再起動する際の手順も重要でしたので共有させていただきます。
まずiPhoneを再起動する前にBluetoothの電源はオフにしておきましょう。オフにしたらiPhoneを再起動して、再度Bluetoothにつなげてみてください。理由は不明ですが、Bluetoothの電源をオンにした状態で再起動した時は音飛びが直りませんでしたが、オフにしてから再起動したときは音飛びが直りました。
運が良かっただけなのかもしれませんが、試してみる価値はあります。
3.iOSのバグ
iOS10の大型アップデートの際に、Bluetoothの接続が途切れる、音飛びがひどいという声がTwitter上で多数見受けられました。
ios10にしてからBluetoothの接続が悪くなった気がする。
— ねおると (@ne_olt) September 23, 2016
iOS10にアップデート後、Bluetoothの接続が悪い(繋がるが、最初だけブツブツ途切れる)のだけど、俺だけかな?それともヘッドフォン?
— キーノ (@Calm0325) September 17, 2016
このような音飛び、接続できないという声が当時はたくさんありました。今でこそこの声は少なくなってきたのですが、iOSの大型アップデートの際は何かしら問題が発生します。
iOS10の時はたまたまBluetooth接続の問題が浮上してきましたが、次のiOSの大型アップデートでも同じようなことが起こりうる可能性は十分にあります。
この場合は、コチラ側で対処することは難しいのでApple側が即座に対応してくれるのを待つしかありません。とりあえずiOSのバグという可能性もあるということだけ抑えておきましょう。
車内でBluetoothが途切れる原因
FMトランスミッター経由でBluetooth接続してiPhoneと繋げていると、走行中に音飛びしたり、接続が途切れることもあります。
FMトランスミッターを使ったBluetooth接続は、接続や設定が非常に簡単ですし、Bluetoothに対応していないカーナビ・オーディオを持っていない人にとって便利なのですが、山間部を通ったりすると電波が弱くなり音飛びしてしまったり、接続が途切れることも。
さらに、人が多い場所に近づくと、同じ周波数帯で複数のラジオを展開している場合に混線してしまい、音飛びしたり、別チャンネルのラジオ音声が流れたりするデメリットも存在します。
対策方法は、FMトランスミッターの周波数帯を変更して使うことです。これなら混線していない周波数帯を使うことができるかもしれませんので、助手席などに座っている方に変更してもらうなどしましょう。
運転中は危ないので弄らないようにしてください。
最後に
以上が、Bluetoothが音飛び・途切れる原因とその対策方法でした。
この記事を簡潔にまとめると、
- Bluetoothの接続不良が原因のパターンが多い
- Bluetoothイヤホン等のバッテリー残量に気をつける
- iPhoneはiOSのバグというケースもある
- FMトランスミッターを使う際は周波数帯の調整で直ることも
Bluetoothは結構デリケートなので、色々な要素で音飛びや接続が途切れることがあります。
とりあえず今回紹介した方法を試して、Bluetoothを再度使ってみてください。