今までずっとCDに音楽ファイルを焼いて、車でそのCDを再生して音楽を聞いていた私。今のカーナビならBluetooth接続ができて、非常に便利だとか。
Bluetooth(ブルートゥース)接続は便利だとは思いますが、いざ使うとなるとわからないことや、気をつけたい点があります。そこでこの記事では、Bluetoothの機能や使い方などを紹介していきます。
iPhone 7やiPhone 7 Plusからはイヤホンジャックがなくなってしまいました。車のオーディオやカーナビと接続できないスマートフォンを持っている場合、Bluetoothを使う必要が出てきます。
そこで今回は、iPhone7を使って車のカーナビとBluetooth接続して音楽を聴く方法も紹介します。また、車・カーナビなどがBluetoothに対応していない場合の対処方法も合わせてご紹介していきます。
車でBluetooth接続するメリット
手軽に音楽を楽しめる
有線で接続する場合、USBケーブルが必要になるなど手間と準備が必要です。車を乗り降りするたびにケーブルで接続したり、音楽を流している時に操作しにくいなどデメリットがあります。
Bluetooth接続をすれば、一度設定してしまえばスムーズに再接続も可能ですし、CDの取り替えも不要です。
音楽を選ぶ、電話を掛けるなど、スマートフォンの機能をカーナビ側で操作し使うことができます。
Bluetoothプロファイルを活用できる
車の中でBluetoothを使うのは音楽を聴くときだけと思われがちですが、他にも使えると便利な場面があります。車で使うと便利なBluetoothのプロファイル(仕様)を具体的に紹介しましょう。
- HFP(HandsFreeProfile):ヘッドセット等の通話機能。車の中で使うと、車に搭載されているスピーカーやマイクを使い、ハンズフリーで通話をすることが可能。
- A2DP(Advanced Audio Distibution Profile):音声を転送する機能。この機能により車の中で音楽を聴くことができます。
- AVRCP(AudioVideoRemoteControlProfile):音声コントロールのリモコン機能。このプロファイルがあると、iPhone等のスマホから音声コントロールをすることが可能。音量の調整や音楽のスキップなどはこのプロファイルが使われています。
以上の3点が、車の中で主に使われるBluetoothのプロファイルたちです。このプロファイルは、Bluetooth3.0以上のバージョンすべてに含まれています。昨今のBluetoothはマウスやキーボードなどを除き、ほぼBluetooth4.0以上なのであまり気にしなくても良いかもしれませんが、一応車のカーナビ・カーオーディオと、スマホの対応Bluetoothは確認しておいてください。
ハンズフリーなら、iPhone・スマホを服のポケットに入れたままでも車に搭載されているスピーカーやマイクを使って通話できます。しかし、日常的に車で通話する人は、車に搭載されているスピーカーやマイクを使わずに、下記のようなBluetoothヘッドセットを使っている場合も多いようです。
便利な機能ではありますが、同乗者がいる場合、電話相手の声が全部聞こえてしまうので設定に気をつけましょう。
また、A2DPとAVRCPについてですが、こちらは車のカーナビ・カーオーディオに接続したら自動的に2つ同時に接続されます。2つ同時に接続されると、車のスピーカーから音楽が流れるのはもちろんのこと、iPhone・スマホや音楽プレイヤーなどから音量の調整や曲のスキップ・早送りなどを操作することが可能です。
逆もまた然りで、カーナビやカーオーディオから曲のスキップ・早送りなどもおこなえるようになります。Bluetoothのバージョンによるプロファイルの違いなどは、下記記事を参考にしてみてください。
→ Bluetoothのバージョンの違いを説明。イヤホン等の選び方には注意を
車でBluetooth接続するときの3つの注意点
車でBluetooth接続する際は3つの点に注意しましょう。
iPhone・スマホのバッテリーの消耗
まずは、iPhoneやスマホのバッテリーです。Bluetooth接続をしていると、バッテリーが消耗しがちです。ですので、シガーソケット経由で充電しながら使うのもおすすめです。ただし有線接続になってしまい、無線であるBluetoothのメリットが薄れてしまいます。
ですが、iPhoneに入っている音楽を聴きたいだけでしたら充電しながらでもいいので、「車の中でiPhoneに入っている音楽を聴く」という目的にはマッチしています。
シガーソケットを使いたくない人は、モバイルバッテリーを持っておきましょう。いずれにせよ、Bluetooth接続をして音楽を再生するとバッテリーの消耗スピードは早くなるので、どうにかして充電する術は持っておいた方が良いかと思います。
カーオーディオやカーナビはBluetooth対応か
これが一番重要なポイントです。デフォルトで車に搭載されているカーオーディオやカーナビでは、Bluetoothに対応していないものもあります。例えば、「ハンズフリーには対応しているけど、音楽の転送には対応していない」タイプが稀ですが存在しています。
また、古いカーナビだと、そもそもBluetooth接続に対応していないものも存在します。そういった場合はどうしようもないので、カーナビ・カーオーディオを新たに購入するか、別の方法でiPhone内の音楽を再生するかを試みるしかありません。Bluetooth対応していない場合の対処方法は、記事の後半でご紹介していますのでそちらを参考にしてください。
運転中は操作しない
スマートフォンとカーナビのペアリングや、音楽を検索するなどの操作を運転中におこなうのはとても危険です。
出発前や停車中に操作するようにしましょう。
iPhoneをカーナビとBluetooth接続してみる
では、車でのBluetooth接続のメリットや注意点をご紹介したので、実際にiPhoneをカーナビとBluetooth接続をしてみます。今回のカーナビはエスティマのオプションで取り付けた純正カーナビです(NHZN-X62G)。Bluetoothの一覧画面を開いて、「新規登録」を押します。
すると、カーナビがBluetoothの登録待機状態となりますので、次はiPhone側の設定を行います。
iPhone側のBluetoothをオンにします。オンにするには、【設定 > Bluetooth】の画面まで遷移してください。オンにすると、「CAR MULTIMEDIA」と表示されますので、そちらをタップしてください。
ペアリングをタップ。これでペアリングが完了しました。実際にカーナビの方を見てみましょう。
カーナビの画面も「転送が終了しました」という表記があります。これが表示されればBluetooth接続完了です。
他のモデルのiPhoneや、Androidでも基本的な接続方法は同じです。
車のカーナビにBluetooth接続できない出来ない場合
スマートフォンとカーナビがうまく接続できなかったり、音楽が途切れてしまうことがあります。
そんなときは以下の点を確認してください。
- カーナビのBluetooth対応バージョン
- A2DPとAVRCPに対応しているか
最低限この2点は必ずチェックしましょう。モノによっては、ハンズフリー電話のみに対応している場合があります。音楽転送に対応していない場合は、Bluetooth搭載であっても接続できないので、確認してみてください。
これらを満たしていて、接続が出来ない場合は、次の方法をお試しください。
- Bluetoothがオンになっているか
- 他の機器とペアリングされていないか
基本的なことですが、「Bluetoothがオフになっていた」ために接続できないケースも見受けられます。
また、Bluetoothは1対1対応のため、スマートフォンもしくはカーナビがすでに他の機器とペアリングされていたら接続することができません。正しい機器と接続されているかを確認してみましょう
それでも解決しない場合は、端末に問題がある可能性があります。
- iPhoneの再起動
- iOSのアップデート
iOSのアップデートは諸刃の剣になる可能性もあるので推奨はしていません。iOSのアップデートをしてからBluetoothが繋がらなくなったという報告も目にするためです。しかし、アップデートで解消される場合もありますので、ダウングレードできるように準備してからアップデート作業しましょう。
Bluetoothに対応していない場合の対処方法
車のカーナビやカーオーディオがBluetoothに対応していない場合は、次の方法でiPhoneに入っている音楽を聞くことが可能です。
- ステレオミニプラグを使う
- トランスミッターを使う
1.ステレオミニプラグを使う
ステレオミニプラグを使いましょう。これはカーナビやカーオーディオにもよりますが、モノによっては、AUX端子を取り付けることが可能です。カーナビの右下などの端っこについている場合があるので、AUX端子を接続できるホールがあるか確認してください。
このホールにステレオミニプラグを挿すことで、iPhoneやAndroid内で再生されている音を車のスピーカーで聴くことが可能になります。古いカーナビでもついていることがあるのでまずはトランスミッターを使う前に試してみましょう。
ステレオミニプラグはあまり長くない方がいいです。長すぎるとコードが邪魔なので、1m~2mのケーブルを選びましょう。音質にこだわりたいのであれば、程よい値段のケーブルを購入する必要がありますが、正直音質はスピーカーにもよるので、そこまで気にしてケーブルを選ぶ必要はないかと思います。
総合評価:
2.トランスミッターを使う
総合評価:
AUX端子を接続できそうな場所がない場合は、トランスミッターを使うしかありません。主流なのは、シガーソケットに射し込んでBluetooth接続ができるタイプのトランスミッターです。
これに接続すれば、iPhoneで流れている音を全てスピーカーで流してくれます。音楽だけでなく、iPhone内の音は全て聞こえるので、通知音も鳴ります。今回紹介したトランスミッターはUSBケーブルを2つまで挿すことが可能で、充電しながら音楽を流すことも可能です。
おすすめの音楽アプリやサービス
最後に、音楽を聴くときにおすすめのアプリやサービスをご紹介します。毎回毎回iPhoneやAndroidのなかに入っている音楽を聴くだけじゃ絶対に飽きてくると思いますので、そういった時は音楽アプリなどを使いましょう。
音楽アプリなどを使うメリットは、
- 色々な曲を聴くことが可能
- 音楽をiPhone内に保存する必要がないのでストレージの節約になる
逆にデメリットは、
- 通信費がかかる
- バッテリーを消費する
- 電波の悪いところだと音が途切れる
になりますね。
これらのメリット・デメリットを踏まえて、私が使いやすかったと思う無料の音楽アプリが「Spotify」です。
こちらは無料で大量の音楽を聴くことが可能で、通信費もそこまでかからないのが魅力です。スマホの通信量がオーバーして、低速モードになった場合でもSpotifyですと、最初の起動や画面遷移はちょっともっさりしますが、音楽を再生し始めるとあまり気にせずに聞くことが可能です。
最近はドライブに欠かせない音楽アプリになってきました。ドライブ用の曲やJ-POP、EDM、ジャズなどのジャンルによって再生リストも分けられているので、自分の好きな音楽ジャンルを楽しむことが可能です。
プライムミュージックも使えます
Amazonのプライム会員だと使えるサービスですが、こちらも音楽数が多いので使い勝手がかなり良いですね。予め再生リストも用意されているので、あとはこれをローカルにダウンロードするだけでiTunesで音楽を楽しむことが出来ます。
事前にダウンロードしておけば、通信費や通信環境に左右されずに音楽を聴くことが出来るのでおすすめです。Amazonプライム会員になると、配送料が安くなったり、Amazonプライムビデオが見放題だったりと、年間4900円(税込)でAmazonを使い倒すことが出来ます。
最後に
以上が、Bluetoothで車・カーオーディオをiPhoneで接続して音楽を楽しむ方法、Bluetooth接続時の注意点の紹介でした。Bluetoothは便利ですので、ぜひご活用してください。