スマホが普及した事で、若い世代のパソコン離れが問題になっています。特に、スマホ特有のフリック操作に慣れてしまい、大学に入学してレポートを作ったり、就職してから企画書を作ったりする時にタイピングが得意でない人の割合が多くなっています。
ちょっとした検索ならスマホも便利ですが、やはり書類などの作成にはパソコンでタイピングする方が早いです。そこで本記事では、タイピング練習におすすめな無料ゲームを紹介。初心者から上級者向けのゲームから、タイピングが早くなるコツについてもご紹介しています。
タイピング練習におすすめな無料ブラウザゲーム5選
早速ですが、初心者でも楽しめるタインピング練習ゲームを5つ紹介します。どれも無料で始められるため、気軽に行えます。
【初心者~上級者】寿司打 - SushiDA -
寿司打は、回転ずしをテーマにしたタイピングゲームです。ゲームを始めると、単語と共にすしが流れてきてます。寿司が画面内にある内に単語を打ち込めば得点になります。
寿司打 - SushiDA -のポイント
ゲームモードが豊富にあるのが特徴で、初心者向けの練習や普通の他に、タイピングの正確さを重視するモードや時間内にタイピングできなければ終了のモード、更にはキーを一度でも打ち間違えたら終了のモードまであります。難易度は全部で3種類あるため、全部で15のゲームが楽しめます。
サイト内には他のタイピングゲームも掲載されており、寿司打に慣れたら別のゲームに挑戦するのもアリです。初心者から上級者まで練習できる、タイピングゲームとなっています。どのタイピングゲームをプレイするか迷ったら、真っ先におすすめしたいのが寿司打です。
【中級者~上級者】夜の森
夜の森は一風変わったタイピングゲームです。ゲームを始めるとホラー要素のあるAVGが始まります。登場するキャラクターたちの会話や文章を追いかけていくと、物語が分岐する選択肢が登場します。この選択肢がタイピングの練習用問題となっています。
夜の森のポイント
ゲーム中には戦闘シーンもあり、相手が攻撃するまでにタイピングに成功すると撃退します。初心者が物語を追いかけながらタイピングの練習もできるゲームとなっており、流れ作業のように文字を打つのが苦手な人や、変わったタイピングゲームで練習したい人にオススメです。ただし、ゲームのシステム上、全くのタイピング初心者が挑戦すると、クリアまで行かない可能性もあります。
公式:夜の森
【初心者~上級者】TypingTube
TypingTubeは、YouTubeにアップロードされている音楽の歌詞をタイピングするゲームです。人気のミュージックビデオから最新のアニメソング、更にはボーカロイドやVチューバ―のカバーソングまで幅広く取り扱っています。
TypingTubeのポイント
レベルによって難易度が違い、同じ曲でもレベルによって初心者が簡単にクリアできたり、あるいは上級者でも手こずる場合があります。アップロードされている課題は一般の人が作っており、サイト内にはタイピングデータの作り方も掲載されています。自分のお気に入りの曲で練習したいな、と思ったら自分で作る事も出来ます。自分の好きな音楽で練習できるため、長続きしやすいゲームです。
公式:TypingTube
【初心者~中級者】晩飯打っ!
関西的なノリとキャラクターが特徴の「晩飯打っ!」は、テーマがおかずに絞ってあるタイピングゲームです。打つ時の効果音と、失敗した時のおばさんのリアクションが妙な中毒性を生みます。
晩飯打っ!のポイント
このゲームの良い点は、画面にキーボードが表示されるところです。これから打つべきキーを色で教えてくれて、さらにはローマ字入力特有の特別なルールにも対応しているため、キーの位置を指で覚えるのに役立ちます。ゲームを終えるとスコアが表示され、正解した数や打ち間違い、速度などが細かく表示されるのもポイント。
ゲームサイトの中にあるタイピングゲームの一つなので、晩飯打っ!以外にもタイピングゲームが豊富にあります。Adobe Flash Playerのインストールが必須なのが若干残念なポイントに感じます。
公式:晩飯打っ!
【初心者~中級者】皿打
食べ物に向かって小人が集まってくるのを防ぐというタイピングゲームです。小人さんは皿に乗っている複数の食べ物を画面外に持って行こうとするので、タイピングに成功して防ぎましょう。
ポイント
ステージ事にクリア条件が違うのが特徴で、小人さんは色によってスピードとパワーが違うため、その時々で攻略方法を組み直す必要があります。小人さんや食べ物のイラストはタッチが柔らかく、可愛らしいと人気です。可愛らしいイラストと雰囲気ですが、奥の深いゲーム性のため、ゲームが好きな人にオススメです。こちらもAdobe Flash Playerのインストールが必須です。
公式:皿打
タイピングが速くなる3つのコツ
学業や仕事の時に、パソコンで書類を作る機会は多いです。タイピンが遅かったり正確じゃなければ、作業効率が落ちて時間までに完成できないという場合もあります。そうならないためにも、タイピング練習をしておいて損はありません。
ここでは、タイピングを速くするために練習時に意識しておくべき3つのコツを紹介します。
手元を見ない
タイピング初心者には難しく聞こえるかもしれませんが、タイピングは手元を見ずに行うように癖を付けると飛躍的に向上します。理由は、手元を見てから打ち画面を見て確認してまた打つというのは、手元を見る癖がついてしまいタイピング能力の向上が遅くなるからです。効率が悪いと練習できる量が減り、ストレスにもなって集中力も落ちてきます。
最初は打つスピードがゆっくりでも良いので、画面にあるキャレットに視線を合わせましょう。キャレットとはワードやテキストで文字を入力する位置を示す、点滅する棒の事です。此処に焦点を置き、手元を見ずに打つことから慣れるのが最初の一歩目です。
基本となるホームポジションを覚えよう
手元を見ずに打てるようになるには、キーボードのキーの位置を指で覚える必要があります。そのためには、正しい指の置き方を知っておきましょう。手元にキーボードがあるのなら、「F」と「J」のキーを見て下さい。「F」と「J」のキーに出っ張りがあると思います。これは世界共通となっており、ここに人差し指を置く目印となっています。
「F」キーに左手の人差し指を、「J」キーに右手の人差し指を置いてください。残りの指は1つずつ隣のキーに触れる様に置いてください。この指の配置がキーボードのホームポジションとなります。野球で言うと守備の定位置と同じです。実は、タイピングではどの指で、どのキーを押すのか決まっているのです。基本的には、ホームポジションの位置から、左斜め上から右下にかけてのキーが、その指の範囲になります。
例えば、左手小指のホームポジションは「A」です。その左斜め上にある「Q」と「1」、右斜め下にある「Z」が左手小指で押す範囲になります。例外的に、両手の人差し指だけは、ホームポジションの隣にある列も担当するため、2列分打つことになります。
初めの内は打ちにくいかもしれませんが、ホームポジションに指を乗せておけばキーまでの移動距離が最短になります。キーからキーへの指の移動距離が短く効率的になれば、速く打てるようになります。
ローマ字入力を声に出して練習しましょう
文字入力はかな文字とローマ字の2種類ありますが、オススメなのはローマ字入力です。その理由は使用するキーの数が少ないためキーの位置を覚えるのが簡単だからです。
ローマ字入力では、基本となるキーが「aiueo」の5つです。ひらがなの母音として使用するため、圧倒的に使う頻度が多く、それだけに正確に覚えておけば誤字脱字を防ぎやすくなります。また、「aiueo」の位置を正確に覚えて打てるようになれば、次のか行は「K」の位置を覚えるだけで5文字分マスターしたことになります。あとはこれの繰り返しをするだけです。
上記にもあるホームポジションから打つ練習として、まずは「aiueo」の位置を指で覚える所から始めましょう。なお、暗記する時は指先だけでなく、声に出して行い五感を使うとより覚えやすいと言われています。自分がこれから打とうとするキーを声に出しながら打ってみましょう。
もう1つ上のステップを目指したい人への上級編
上記のコツをマスターしたけどもっとタイピングを速くしたい、上達したいという人は、次の上級ステップに進みましょう。
自分に合ったキーボードを使う
キーボードには様々な種類があります。キーを押した時のスイッチも4種類あり、コストパフォーマンスに優れたスタンダードな物から、薄くて軽い打ち心地の物や、逆に打った時にしっかりとした感触や音がする物などあります。また、手首や肩の負担を減らす角度調節機能が付いている物もあります。
自分に合ったキーボードを使えば、ストレス無く作業に集中できるため、タイピングをより速くすることが出来ます。
入力のルールを覚える
ローマ字入力には特別なルールがいくつかあります。例えば、「ん」を打つ場合、「nn」と打つことも出来ますし、「xn」でも「ん」と表示されます。そして、「n」の後に続く文字が母音や「n」で無ければ「ん」と表示されるのです。
実際に、「こんなあんこ」と打ちたい場合一般的には「konnnaannko」となりますが、「koxnnaanko」でも表示されます。同じ文字を続けて打つのはミスを引き起こしやすく、タイピング速度が遅くなる原因です。
このようなローマ字入力の特別なルールを覚えると、タイピングする時に非常に役立ちます。
タイピング上達への近道は地道に練習すること
ここまでタイピングが上手になるコツを紹介して来ましたが、タイピングが上達する為には地道な練習が欠かせません。新聞の内容を打ち込んでみたり、ネットの文章を例文として打ってみるなど色々と練習方法はあります。
ゲーム感覚で練習すれば長続き出来ますし、何より打ち間違いなどのミスを判定してくれるため技術が向上しやすいです。
今回紹介したコツを意識しながら、タイピングゲームを少しずつ練習していけば上達する可能性はぐっと高まります。大学、社会人と成長するにつれてパソコンでの作業は増えていきます。今の内にタイピング技術を磨いておけば将来に役立ちます。