iPhoneを機種変更したり、突発的な故障でやむを得ず端末の交換をする場合、クリップボックスに保存してある動画や画像、音楽等のデータはどうやってバックアップすればいいのかと、悩んでしまうことがあります。
しかし、クリップボックス内のデータはiPhone一つで簡単にバックアップすることが可能です。
そこで本記事では、iPhoneでクリップボックス(Clipbox)内のデータをバックアップする方法についてまとめました。パソコンなどを使わなくても簡単にバックアップできる方法が存在するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
クリップボックスにバックアップ機能はなし
残念ながら、クリップボックスアプリ自体にはバックアップ機能はありません。本来バックアップできるアプリであれば、アカウントの作成などを行い、ID毎に決まった分のデータを保存できるような仕組みになっていると思います。
クリップボックスの機能を使えば、端末内にデータを保存できる
しかし、クリップボックス(Clipbox)には、クリップボックスからカメラロールにデータを移す機能が備わっています。
iPhoneを機種変更したりする場合、この機能を上手く使ってデータのバックアップを取るのがおすすめです。
iPhoneでクリップボックス内のデータをバックアップする方法
今回ご紹介するバックアップ方法ですが、パソコンなしで端末のみを使ってファイルの移動をすることが可能になっています。
従来ですと、iTunes経由でデータの引き継ぎをしていましたが、iOS10からはiCloud Driveと呼ばれる機能が存在し、いつでも簡単にiPhone内のデータを転送することが出来るようになりました。
それでは早速、iPhoneとクリップボックスを使って、パソコンなしでデータを移行する手順を紹介します。
【0】バックアップの全体的な流れ
まずはClipboxのデータをバックアップする全体的な流れを図にしてみたので、参考にしてもらえたらと思います。
基本の流れはこの様になっております。それではそれぞれの詳しい手順について、次から解説していきます。
【1】マイコレクションを開く
まずはクリップボックス(Clipbox)アプリを開きましょう。
1.トップ画面の「マイコレクション」をタップし、データを移動したい動画や音楽のページに移動します。
2.右上の「Actions」をタップし、移動させたいデータを選択状態にします。
【2】データを移動させる
1移動させたいデータを選択状態にすると、画面下に操作メニューが2ページ表示されます。右にスワイプすると、2ページ目が現れます。
2.操作メニュー2ページ目の一番最初にあるアイコンをタップ。
5.クリップボックスアプリが写真アプリへのアクセス許可を求めるので、「OK」をタップします。
OKをタップすると、元の画面に戻ります。何も起こらなかったように感じますが、iPhone内にデータが保存されているはずです。
【3】iPhone内にデータが保存されたか確認する
データが本当に移動されているかを確認するために、「写真アプリ」を開きましょう。
1.フッターの「アルバム」を開き、保存されているデータを確認します。今回はmp4ファイルなので「ビデオグループ」にカテゴリ分けされていました。
もし音楽ならば「ミュージック」、画像ならば「ダウンロード」などにカテゴリ分けされているはずです。もしカテゴリが分からなければ、「すべての写真」の最新ファイルをチェックすると良いでしょう。
ここまでが、iPhone内にクリップボックスのデータを移動させる手順となります。
ですがこれでは、iPhoneを機種変更してしまった場合データを引き継ぎできていないので、そのまま消えてしまいます。それを防ぐためにも、次はiPhone内のデータを一時的にiCloud Driveへ移動させましょう。
【4】iPhone内のデータをiCloud Driveへ移動
まずは大前提として、既にクリップボックスからiPhoneにデータを保存した状態であることを確認して下さい。確認できたら写真アプリを開き、移動させたいデータのページまで移動します。
1.移動させたいデータを開くか、アルバムから「選択」をタップします。フッターに「共有」アイコンがあるのでタップします。
2.共有メニューにある「ファイルに保存」をタップします。次に保存する場所を聞かれるので「iCloud Drive」を選択して「追加」を押して下さい。
iCloudの設定をしていない場合、上記画面にiCloud Driveが表示されないので注意して下さい。iCloudの利用は、設定画面から行うことができます。
これでiCloud Driveにデータを移動することができました。iCloud DriveはApple ID毎に5GBの容量が与えられています。もし容量を増やしたい場合は月額料金を支払う必要がありますので注意して下さい。
【5】iCloud Driveに移動できたか確認する
最後に、iCloud Driveにクリップボックスのデータが移動できたか確認しましょう。
iOS10以上の場合、デフォルトで「iCloud Driveアプリ」がインストールされています。ファイルのようなアイコンがそれに該当します。もしインストールされていな勝った場合、App Storeで「iCloud Drive」と入力してダウンロード&インストールしましょう。
インストールが完了したら、iCloud Driveアプリを開いて下さい。すると、先程保存したファイルが「ブラウズ」に移動されているはずです。
これで、パソコンなし、iPhoneのみを使ってクリップボックス内のデータを移動することができます。今までパソコンとiTunes、そしてライトニングケーブルを使いバックアップを取っていた方も、ぜひ一度この方法を試してみてはいかがでしょうか。
バックアップしたデータをクリップボックスに戻す方法
次に、iPhoneの機種変更が終わり、バックアップしたデータをクリップボックスに再び移動させる手順を解説していきます。なお、もとに戻すためにはビデオや音楽ファイルの圧縮処理が入るため、多少時間がかかるので注意して下さい。
【1】iCloud DriveからiPhoneにデータを移す
1.iCloud Driveアプリを開き、クリップボックスに戻したいデータを選択状態にします。戻したいファイルを選択したら、フッターにある「共有メニュー」をタップします。
2.共有メニューの中にある「ビデオを保存」をタップします。
次に、iPhone内にデータが移動できたかを確認するために写真アプリを開きます。
上記のように、データが保存されていれば準備完了です。
【2】iPhoneからクリップボックスへデータを移動
これが最後にの手順となります。次はiPhoneからクリップボックスへ動画や音楽を移動させましょう。
1.クリップボックスアプリを開き、トップ画面の「カメラロール」をタップします。写真アプリが開くので、クリップボックスに移動させたいデータをタップして開きます。
2.再生画面が表示されるので「選択」をタップします。
この作業でクリップボックスへのデータ移動が開始されます。なお不便なことに、クリップボックスへは1つ1つ圧縮しながらの作業となるので、1個ずつしか移動できません。
一気にファイル移動の管理をしたい場合は、どうしてもパソコンとiTunesを使っての作業が必要となります。
クリップボックスはスマホ/タブレットのみ対応
クリップボックスは、パソコンで見ることはできず、iPhoneやiPadのiOS、そしてAndroidスマホの2種類のみに対応しています。パソコンから全ての管理ができると非常に楽ですが、無理な場合は諦めるしかありません。
多少時間がかかる方法ではありますが、パソコンなしでクリップボックスの音楽や動画をバックアップ、管理することができます。少量のデータを移す時は楽なので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。