今まで自宅のインターネット回線と言えば「フレッツ光」が定番でしたが、昨今ではドコモ光やauひかり、ソフトバンク光などの様々なインターネット回線のシェア率が上がってきました。
そんな中で今回筆者は、フレッツ光(プロバイダ:BIGLOBE)からauひかりマンションタイプ(100Mbps)に乗り換えました。
そこで本記事では、auひかりマンションタイプの通信速度はどの程度なのか、マンションタイプの特徴などについてご紹介していきます。
auひかりマンションタイプ(100Mbps)の通信速度
まず早速ですが、筆者の環境でauひかりはどの程度の通信速度が出ているのかをご紹介します。今回は有線、無線での測定結果を2つ載せています。
LAN回線(有線)
有線でauひかりの通信速度を測定するのに用いたのが、BNRスピードテスト(画像読み込み版)。その結果を下記に掲載します。
最大100Mbpsの速度がでるプランを契約しましたが、その結果は最大の7割以上に。100Mbpsでも環境さえよければこのくらいの速度は出るようです。
無線LAN(WiFi接続)
次にWiFi接続をしてiPhoneからauひかりの通信速度を測定しました。今回テストに用いたのは「Speedtest.net」と呼ばれるアプリです。通信速度の測定結果を下記に掲載します。
有線で繋いだときよりも速度が出るという結果に。しかし、スピードテストは若干のブレがあるため本来ならばもう少し低い数値だと思います。それでも70Mbps以上の速度がでているのは文句のつけようがありません。
アップロード速度に関しては正直間違っているのではと感じました。理由は、筆者の環境だと最大35Mbpsまでしかでないはずだからです。
フレッツ光BIGLOBEとは雲泥の差に
今回私はauひかりにする前に「フレッツ光+BIGLOBE」の組み合わせで利用していました。BIGLOBEはIPv6に対応しているので、最低10Mbpsは通信速度が出るのではないかと思っていましたが、それが間違いでした。
実際に使ってみるとダウンロード速度は遅い、アップロードも時間がかかるという不満だらけの結果に。夜の21時台に測定をしてみると有線にも関わらず1Mbpsを切ってしまい、とてもじゃありませんがオンラインゲームを出来る環境ではありませんでした。
ちなみにBIGLOBEのサイトで通信速度を測った場合は、約30Mbpsもの速さでした。体感速度で言えば30Mbpsから程遠い速度かなと思います。
そこで知人からおすすめのプロバイダを聞いた所、そもそもフレッツよりauひかりの方が断然速いと言われ、今回auひかりマンションタイプ(100Mbps)を申し込みしました。
マンションギガを契約しなかったのは、単純にマンションがギガプランに対応していなかったからです。しかし、100Mbpsのプランでも70Mbps以上の通信速度が出るのならば十分すぎます。
VDSL方式の通信速度が遅いと言われる原因
今回筆者が契約したauひかりのプランは「auひかり マンション」です。その中でもauひかりマンションはいくつかのプランに分かれており、筆者の場合「タイプV」と呼ばれる、下り最大100Mbps、上り最大35Mbpsまでの速度が出るVDSL方式のプランになります。
VDSL方式は、マンションの共用部まで光ファイバーを引き込んで、自分の部屋では電話線に繋いで接続する方式です。そしてVDSL方式が遅い理由に、電話回線だから遅い、ノイズなどが入っているから遅いという様々な理由がありますが、マンションの場合は根本的に遅い理由が異なります。
マンションの弱点は、利用者が多いと露骨に通信速度が下がってしまうことです。マンションの場合、建物に引き込まれた光回線をVDSL集合装置を使って各部屋に割り振るため、利用者が多ければ多いほど速度は下がっていきます。
夜のゴールデンタイムに通信速度が遅いのは、仕事で返ってきた方達が一斉にインターネットを使い始めるからです。
auひかりとフレッツ光でなぜ速さが違うのか
auひかりとフレッツ光でなぜ通信速度がこんなにも変わってくるのかというと、回線の共有方法が異なるからです。
フレッツ光の場合、例えば1Gbpsを契約すると、その帯域を最大32人で共有します。そのため、通信速度が1Gbps出るわけではなく、実質約30Mbps程度しか速度はでません。
一方でauひかりの場合、同じく最大32人で共有しますが、事前に均等に割り振るわけではなく現在接続している人数によって帯域が割り当てられます。
つまり、auひかりは使っている人が少なければ少ないほど速度は早くなります。
まだまだマンションでフレッツ光を利用している人が多いため、その中で自分の部屋だけがauひかりだったら当然ながら回線を独占できることになるので、通信速度が早くなります。
私のマンションではauひかりの利用者がほとんどいない環境だったため、最大100Mbpsにも関わらず70Mbps以上の通信速度が出たのでしょう。
auひかりはIPv6に対応済み
auひかりと契約する際に疑問に思ったのが、IPv6に対応しているかどうかでした。ざっくり説明すると、従来のIPv4通信方式よりもIPv6の方が通信速度が速くなります。
そしてauひかりも戸建て、マンションタイプでIPv6に対応しています。IPv6は別途オプションに申し込む必要がありません。
自分のauひかり回線がIPv6に対応しているか確認するには、KDDI株式会社のホームページへアクセスすると知ることができます。
ホームページへアクセスすると、右上に「IPv6対応 via IPv6」と書かれています。もしIPv4接続の場合はこちらの表記が「IPv4対応 via IPv4」に変化します。
マンションギガ対応マンションは少数
多くのマンションはVDSL方式となっていますが、いくつかのマンションでは光ファイバー方式を採用している「マンションギガ」「マンションミニギガ」に対応しています。
マンションギガプランは、下り上り最大1Gbpsまでの通信速度を割り当てているので、VDSL方式よりも圧倒的に速くなります。ただし前述したとおり、マンションギガに対応しているマンションは少ないので、ほとんどのマンションがVDSL方式だと思っておいた方が良いでしょう。
また、マンションミニギガはすでに新規導入は終了しているため更に少なくなります。マンションミニギガの対応物件の条件は「3階建て以下かつ総戸数8戸以上」となっていましたが、現在はこの条件に合致するマンション・アパートは戸建用のホームプランの契約ができるようになりました。
そのため、auひかりではマンションミニギガの新規導入をストップするようになったのです。
auひかりマンションタイプのプランと料金
マンションタイプのプランと料金プランをご紹介します。
プラン | 月額料金 |
マンションギガ | 5,000円 |
マンションミニ | 4,050円 |
タイプV 16契約以上 | 3,800円 |
タイプV 8契約以上 | 4,100円 |
タイプE 16契約以上 | 3,400円 |
タイプE 8契約以上 | 3,700円 |
タイプF | 3,900円 |
都市機構デラックス | 3,800円 |
マンションで対応プランが決まっているので、自分で上記の中からプランを選択することはできません。なお、上記月額料金には、次の利用料も含まれています。
- プロバイダ利用料
- 機器レンタル料
機器レンタル料に関してですが、無線LANではなくモデムの貸出になります。ですので、無線LANをauひかりからレンタルする場合は別途500円の利用料がかかるので注意してください。
なお、auスマートバリューに加入しているauユーザーの場合、レンタル料金がずっと無料になります。
auひかりマンションタイプ対応物件の確認方法
auひかりの公式サイトで、自分のマンションがどのタイプに対応しているのかを確認することができます。また、マンション自体がauひかりに対応しているのかを知ることも可能です。
外部参考:auひかり提供エリアの検索対応プロバイダ
現在auひかりに対応しているプロバイダは次のとおりです。
- So-net
- BIGLOBE
- @nifty
- @TCOM
- DTI
- AsahiNet
今回筆者が契約したプロバイダは「So-net」になります。学生時代フレッツ光を利用していた時So-netに対して不満もなかったですし、昔から存在するプロバイダなので安心感があります。BIGLOBEに関してはフレッツ光で懲りたので選択肢から外しました。
auひかり導入におすすめなキャンペーン
筆者がauひかり(So-net)を契約した際に使ったキャンペーンをご紹介します。このキャンペーンを使うことで、マンションV16タイプの場合2年間は工事費込みで3,050円で利用することが出来ます。
実際の料金は次のとおりです。
- 基本料金:3,800円 → 1,800円
- 工事費:1,250円 x 24ヶ月
- 合計:2年間3,050円
実質2年間で48,000円お得になります。マンション向けだけでなく戸建向けのキャンペーンも用意されており、戸建の場合は最大117,520円相当お得になる割引が適用されます。
キャンペーン適用も非常にシンプル。
- キャンペーン期間内に申込んだ方
- auひかり(So-net)へ新規入会/コース変更された方
ややこしいキャンペーンは一切ないので、わかりやすくおすすめです。また、キャンペーン期間は執筆時点で「2017年12月1日 ~ 2018年1月31日」となっていますが、このキャンペーンは2017年10月から実施されています。
ですので、申込期間が延長されることが多いので、auひかりの導入を考えている方はぜひ一度チェックしてみてください。
auひかりマンションタイプについて/まとめ
以上、auひかりマンションタイプを導入した感想やプランなどの紹介でした。
現状フレッツ光やドコモ光などを導入していて通信速度が遅いと感じているならば、一度auひかりを検討してみるといいかもしれません。特にマンションタイプですと、auひかりを導入している人もまだまだ少ないため、想定以上の通信速度に満足できる可能性は高いです。
今回筆者が契約したauひかり(So-net)では、新規契約・乗り換えキャンペーンで大幅に月額料金を割引するキャンペーン実施中です。