Amazonで販売されているBluetoothスピーカーの中で、比較的人気が高いメーカーであるANKER。その中で、今回は手のひらに収まるサイズである「ANKER Soundcore mini 2」を購入しました。
そこで本記事では、ANKER Soundcore mini 2を徹底レビュー。その他、ペアリング方法や音質、簡単な使い方について紹介しています。
ANKER Soundcore mini 2のスペック
スペック | |
製品名 | ANKER Soundcore mini 2 |
Bluetooth標準規格 | Ver 4.2 |
最大通信距離 | 20m |
連続再生時間 | 15時間 |
充電時間 | 約2~3時間 |
バッテリー容量 | 1850mAh |
サイズ | 69.5 x 69.5 x 80mm |
対応Bluetooth プロファイル | HSP/HFP/A2DP/AVRCP |
防水機能 | IPX7 |
対応コーデック | 不明 |
対応機種 | iOS/Android/Windows |
TWS機能を使ってステレオ再生が可能
「ANKER Soundcore mini 2」単体では1つのスピーカーから音を発するモノラル再生ですが、このBluetoothスピーカーを2つ購入してTWS機能を使えば、それぞれのスピーカーから音が出る、ステレオ再生が可能になります。
TWSとは、True Wireless Stereoの略称で、ケーブルいらずでステレオ再生することを意味します。日本語では、「完全ワイヤレスステレオ」と呼ばれています。
IPX7の高い防水性能
Bluetoothスピーカーは持ち歩きをすることも考慮に入れて作られています。そのため、防水機能だったり耐衝撃性を高めたBluetoothスピーカーが市場に多く出回っています。
ANKER Soundcore mini 2の場合、IPX7と高い防水性能を持っており雨の中で利用しても全く問題ありません。また、水深1mまで沈めたとしても最長30分間は壊れないレベルの防水性能になっています。
連続再生時間が長い
手のひらに乗せられるくらい小さめのBluetoothスピーカーですが、バッテリー容量は約1850mAhと比較的大きめ。そのため、連続再生時間も最大15時間と半日以上充電しなくても大丈夫な仕様になっています。
バッテリー残量はアナウンスでも知らせてくれますが、iPhoneを始めとしたiOS端末であれば、スマホ経由でバッテリー残量をチェックできます。
ANKER Soundcore mini 2の実機レビュー
それでは実際に、ANKER Soundcore mini 2はどんな製品なのか、実機を使ってご紹介します。
パッケージの中からスピーカー等を取り出し。スピーカー本体と取扱説明書、充電用のUSBケーブルなどが入っています。なお、AUX用のケーブルは存在しないので、有線で利用したい方は別途購入する必要があります。
スピーカー本体のサイズ感はこんな感じです。手のひらの上にすっぽり収まるサイズ感なので、バッグなどに入れて持ち歩く際もそこまで邪魔な荷物にならない印象を受けました。
ボタン類は全て円状の側面に配置
スピーカーを操作するためのボタンは、全て側面に配置されています。ボタン部分の素材はゴムっぽい柔らかく押しやすい素材でした。
ボタンは、Bluetooth操作、音量操作(上下)、再生/一時停止、電源ボタンの5つが配置されています。
また、反対側の側面には充電用のmicroUSBポートが一つ。そして隣にはAUXケーブルを挿すジャックが配置されていました。
AUXケーブルとオーディオデバイスを繋ぐことによって、Bluetoothでペアリングせずとも音楽などが再生できるようになります。また、AUXケーブルを接続するとBluetooth接続は途切れ、自動的にAUXモードに切り替わる仕様になっています。
USB接続で充電を試みる
microUSBでの充電を試してみます。ケーブルを接続すると、電源ボタン横のランプが赤色に変わります。この状態が充電中のマークです。
入力に関してですが、5V/1Aとなっているので、急速充電はできないことに注意。利用できるACアダプタですが、基本的にどの製品でも問題ないでしょう。昨今のAXアダプタは、自動的に出力を入力に合わせてくれる技術を組み込んでいます。
1台のモノラルサウンドでもそこそこ音質は満足
肝心の音質について。今回は1台のみの購入なので、強制的にモノラルサウンドとなっています。しかし、モノラルサウンドでも思ったより音質は悪くなく、変に曇った音やホワイトノイズなども一切入らなかったので、比較的満足できました。
また、AUXケーブルで接続した場合、スピーカーによっては接触状態が悪くホワイトノイズが発生する可能性がありますが、今回のANKER Soundcore mini 2ではノイズも入らずに、キレイな音を出力することができています。
正直、2台あるともっと良い音になると思いますが、できるだけ机の上にモノを乱立させたくないので今回は1台だけ購入しました。もしこのレビューを見てANKER Soundcore mini 2の購入を検討、かつ音質も良くしたいならば、2台購入してステレオサウンドにした方が良いかと思います。
ANKER Soundcore mini 2のペアリング方法
オーディオと繋ぐためのペアリング方法
まず初めに、ANKER Soundcore mini 2をオーディオデバイスを繋ぐためのペアリング方法を紹介します。
最初にANKER Soundcore mini 2に電源を入れます。この時、ペアリングしているデバイスがなかった場合、Bluetoothボタン隣のLEDが青く点滅します。点滅していたらペアリングモードです。
もし点滅ではなく青色が点きっぱなしの場合は、どこかと接続状態になっています。他のデバイスと接続したい場合は、一度対象のデバイスのBluetoothをオフにしておきましょう。その後、電源を入れ直すとペアリングモードになります。
もしくは、Bluetoothボタンを1回押すと強制的にペアリングモードに変化するので、そちらを活用するのも一つの手段です。
次にデバイス側でペアリングを完了させます。今回はiPhoneと接続をしてみました。Bluetooth設定画面に行くと、その他のデバイスに「Soundcore mini2」と表示されているのでタップしましょう。
これで基本のペアリングは完了です。音楽などを再生して、スピーカーから音が出力されているか確認しましょう。
TWSを使ってもう1台のANKER Soundcore mini 2とペアリングする方法
ANKER Soundcore mini 2にはもう一つ、TWSでのペアリングも可能です。これを使うには2台のANKER Soundcore mini 2が必要になりますが、1台ではモノラルサウンドだった音がステレオサウンドに変わるので、より臨場感のある音を聞きたい方におすすめです。
完全ワイヤレスステレオペアリングモードを起動するために、Bluetoothボタンを3秒間押し続けます。すると、隣のLEDが白色で点滅を開始します。
同様にもう1台の機器で完全ワイヤレスステレオペアリングモードにします。すると互いにBluetooth接続しあい、ステレオサウンドで音楽が聞けるようになります。
この時注意してもらいたいのが、片方をAUXケーブルで接続しているケース。AUX接続をすると自動的にAUXモードに切り替わるのでBluetoothが無効となるので、もう1台と通信ができなくなり片方からしか音楽が流れません。
あくまでもTWSはWirelessで使うときに活用できる機能になります。
ANKER Soundcore mini 2の基本的な使い方
「ANKER Soundcore mini 2」の基本的な使い方を表にしてまとめました。
再生ボタン(オーディオ機能) | 短く1回押す:再生/一時停止 2回連続で押す:次の曲へ 2秒間長押し:Siriやその他音声認識ツールの起動 |
再生ボタン(通話機能) | 短く1回押す:通話に出る/終了/通話を保留し新規着信にでる/保留中の通話と通話中の回線を切り替える 2秒間長押し:電話を拒否/通話をスピーカーとスマホで切り替え |
音量ボタン | 短く1回押す:音量の上下 |
電源ボタン | 1回押す:電源を入れる 2秒間長押し:電源を切る |
Bluetoothボタン | 1回押す:Bluetoothペアリングモード 3秒間長押し:完全ワイヤレスステレオペアリングモード (TWSモード時)短く1回押す:完全ワイヤレスステレオペアリングモードの解除 |
操作方法は至ってシンプルです。
なお、前作である「ANKER Soundcore mini」に存在していたFMラジオやmicroSDは、新モデルでは廃止されています。また、次の曲へ移動するコマンドはありますが、前の曲へ戻るコマンドがないことに注意しましょう。
ANKER Soundcore mini 2を1週間使ってみた感想
良かった点
- 1台のモノラルサウンドでも音質は悪くない
- 操作方法が簡単なので使いやすい
- 本体が軽くてコンパクトなので持ち歩きしやすい
- 連続再生時間が15時間と長いので、そこまで電池切れを心配する必要がない
モノラルサウンドのため、もしかしたら曇った音質なのではないかと若干不安視していましたが、実際に使ってみるとそこまで汚い音ではないことに安心しました。むしろモノラルにしては中々良い音質。
モノラルサウンドよりも2台セットで使ったほうがもっと良いサウンドを聞けるのではと思いましたが、筆者はPCの音を再生するのに利用しているためAUXケーブルでの接続が多いです。そのため、TWS機能が使えないのが少し残念。
これを機会に完全ワイヤレスにしてしまおうか悩みどころです。
イマイチだった点
- シャリ感が少し強め
- そのため、低音域が若干弱い
モノラルサウンドの影響もあるかもしれませんが、音質に関しては全体的にまとまってはいるものの、中音域が強調されたシャリ感が少々強めに感じました。そして、低音が少し弱めなのが気になったところです。
ただ先程も言ったとおり、全体的なまとまりは悪くないので、この価格帯なら許容範囲かなと思います。2台使ってステレオサウンドにすると、もっと音質は改善するかもしれません。
ANKER Soundcore mini 2はステレオサウンドできる2台買いがベスト
今回1台のみ購入して音楽を聴いてみましたが、少々物足りない部分もありました。その辺りはモノラルサウンドなので許容できますが、やはり購入してわかったのは、ステレオサウンドにするために2台購入するのがベストだと感じました。
また、個人的に良いなと感じたのはサイズ感。この筒状のサイズだと、車のボトルホルダー・カップホルダーにすっぽりと収まるサイズだということです。加えて、スピーカーが上部についているので音が遮られることがないのが親切な作りだなと感じました。
この価格帯なら間違いなくおすすめできるBluetoothスピーカーです。このレビュー記事を読んで気になった方は是非チェックしてみて下さい。