最近のAndroidスマホは写真や動画を高画質で大量に保存でき、音楽やゲームアプリもいくつでも保存できるようになりました。だからといって、内部ストレージの限界まで使ってしまうのはデメリットが多いです。
デメリットを補うために、内部ストレージのデータをSDカード(micro SDカード含む)に移行する方法があります。
そこで本記事では、Androidスマホの内部ストレージからSDカードにデータを移動させる方法を徹底的に解説していきます。
Android:各種データをSDカードに移すメリット
Androidの内部ストレージにあるデータをSDカードに移すことで、大きく3つのメリットが得られます。
メリット1:内部ストレージの容量を増やすことができる
SDカードを使う最大のメリットは、内部ストレージを圧迫しなくても済むことです。というのも、内部ストレージが一杯になるといくつかのデメリットが発生します。
内部ストレージにはOS(android)を動かす為のシステムがあります。しかし、内部ストレージの容量が満杯だとスマホの動きが遅くなり、下手をすれば再起動ループに陥ることもあります。
このことから、スマホを快適に動かすにはある程度の空き容量が必要になります。
メリット2:バックアップを作ることができる
友達と一緒に行った旅行の思い出や、彼女と撮った写真など、スマホには消したくない大切なデータがあると思います。
スマホの内部ストレージに大切なデータを保管しておくと、スマホが壊れてしまった時に写真や動画が消えてしまう恐れがあります。そんな時、SDカードにデータを残しておくと、データを失わずに済みます。
メリット3:他の端末に繋げることができる
SDカードはスマホ以外にも、デジタルカメラ、タブレット、パソコンなどでも使用されています。
スマホ本体から取り出し、他の端末に繋げることでデータの移動をスムーズに行えます。
大前提!SDカードが認識されているかをまずは確認
データ移動の方法を紹介する前に、Androidのストレージを確認しましょう。外部ストレージが認識されていない場合、SDカードにデータを移動させることはできません。
「設定アプリ → ストレージ」をタップすると、このように内部/外部ストレージの状況が一目で分かります。
内部ストレージをタップすると、ストレージ内のデータが種類別に分けられ、どのデータが幅を取っているのは分かりやすくなっています。
今回は「写真と動画」を例に、データをSDカードに移動させます。
Android:写真や動画データをSDカードに移動させる方法
SDカードに移動させる方法はメーカーや機種によってオススメのやり方があります。今回はどのAndroid端末でも使えるベーシックな方法をご紹介します。
データ移行環境
- 端末:SONY Xperia SO-4J
- OS:Android 8.0
SDカードへのデータ移行に使うのは「ファイル管理」と呼ばれるアプリです。このアプリはAndroidであれば標準で搭載されているのがほとんどかと思います。アプリを開いて左上にあるメニューアイコンを開くと、このように画像・動画・音声が分類され表示されます。
動画をタップすると、動画を保存しているフォルダが表示されます。ここから目的のデータを探します。
目的のデータを見つけたらファイルを長押しします。すると選択画面へと切り替わります。この際、他のデータに触れると、複数のデータを一括で移動することができます。
移動させたいデータを指定したら、右上のメニューアイコンをタップ、表示された項目にある移動をタップします。
すると、今度は移動先を決定する画面に切り替わります。左上のメニューバーに触れると、SDカードが移動先として表示されるのでタップして下さい。
あとはSDカードのどこに画像・動画ファイルを移動させるか決めて、移動をタップします。これでSDカードへの移動は完了です。写真データの移動方法も同じです。
ちなみに内部ストレージのフォルダを移動することはできません。その代わり、内部ストレージのフォルダをコピーして貼り付けることは可能です。
Android:写真や動画がSDカードに移動できない原因
SDカードに写真や動画を移動させようとして、エラーが出ることもあります。その時の原因として、以下のことが考えられます。
SDカードがスマホ用ではない
SDカードは規格さえ合えば、どんな端末でも使うことができます。しかし、SDカードの中には、スマホで使用することを想定しないSDカードもあります。そんな時はSDカードの中身をフォーマットして、スマホ用に調整します。
その際にSDカードのデータが消去されます。例えば、パソコンにデータを入れてから、スマホに移動させようとすると消去されるため注意が必要です。
耐用年数は短い
公式のメーカーはSDカードの使用年数は5年から10年と発表しています。
しかし、それは丁寧に扱った場合で、ユーザーの使い方次第では2年から3年で保存したデータが消失したり、SDカード自体を認識できなくなります。
SDカードは短期保存用記録メディアと割り切って使ったほうが良いのかもしれません。
SDカードが破損している
上述の通り、SDカードには耐用年数があります。
それを過ぎると、スマホがSDカードを認識しなくなる恐れがあります。古いSDカードはいざという時に使えなくなるリスクがあるため、利用するのは控えたほうが良いです。
移動するデータ量がSDカードの容量を超えている
最もあり得る可能性が、SDカードの残量が少ない場合です。
その時はSDカード内のデータを整理するか、新しいSDカードを用意しましょう。
移動するデータ量が大きい
SDカードに移そうとするデータが、一度に大量だと失敗する原因になります。
何回かに分けて移動すると成功します。
Androidの不具合
上にある三つが原因でない場合、考えられるのはAndroidの不具合です。端末を再起動したり、システムアップデートを確認してみてください。それでもダメなら、お近くのケータイショップに持ち込んでみましょう。
Android:SDカードへのデータ移動方法まとめ
以上、Androidの内部ストレージからSDカードへデータを移動させる方法の紹介でした。
SDカードは写真や動画以外にも、音楽やアプリも保存することができます。内部ストレージがそれほど大きくないスマホもまだまだありますので、データ容量の節約の意味も兼ねて、SDカードを有効活用していきましょう。
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