5G

5Gが日本で使えるのはいつ?海外とも比べてみた。

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2020年になり、世界各地で5Gの導入が本格的に始まろうとしています。

海外ではすでに2019年4月、アメリカ・韓国が5Gを試験的に運用開始。

日本でも各携帯キャリアで2020年から5Gサービスが開始される予定です。

5Gの具体的な導入時期、そして通信環境が5Gになることで私たちの生活がどのように変化するか、併せて解説していきましょう!

5Gの日本導入は「2020年!?」

日本では2020年から5Gが導入される予定です。

各携帯キャリアが5Gをいつから導入するか、その具体的な時期を確認していきます。

各キャリアごとの5Gサービス開始時期

2019年4月に総務省は5G導入に必要な電波周波数の割り当てを発表しました。
その割り当てによると、各携帯キャリアの5Gサービス導入予定時期は以下の通りです。

  • NTTドコモ:2020年春
  • au:2020年3月
  • ソフトバンク:2020年3月頃
  • 楽天モバイル:2020年6月頃

2020年の春には楽天モバイル以外の3大キャリアで、5Gが導入される見通しです。

もちろんサービスの開始と同時に、一斉に5Gに切り替わるわけではありません。
5Gは基地局で整備をしながらの導入になります。

しばらくは4Gのスペックを拡張して、4Gと5Gを同時に運用していく形になりそうです。

5Gの利用可能エリア

5Gは各基地局で整備されながらの運用になります。
ですのでサービスが開始されたからといって、全都道府県エリアで一斉に使用できるわけでは無さそうです。

運用エリアは各キャリアによってかなりの差があります。
今回は「標準地域メッシュ」の中で設置予定の基地局数の割合で比較をしてみましょう。
(参照:https://www.esrij.com/gis-guide/gis-other/mesh/)

  • NTTドコモ:97.0%
  • au:93.2%
  • ソフトバンク:64.0%
  • 楽天モバイル:56.1%

このようにドコモとauでの運用エリアが圧倒的に広くなっています。
全てのキャリアで問題なく5Gを普及させるのは、まだまだ課題がありそうです。

海外での5G導入はいつごろ?

海外では日本より早く、5Gが運用され始めています。

すでに5G対応のスマホも発売されているとのこと。

具体的な海外での5G導入事例を見ていきましょう!

海外での5G導入状況

アメリカと韓国は2019年4月、5Gサービスを導入しました。
この2ヶ国が世界で最初に5Gの商用化をスタートしたと言われています。

2020年現在、国内全ての携帯キャリアで5G対応スマホが発売されているのは、いまだにアメリカと韓国だけです。

これをきっかけにイギリス・スイス・オーストラリアなど、世界各国で5Gの導入が開始されました。
特にアメリカ・中国では政府が5G対応スマホを推進しており、5Gの普及が加速しています。

2019年度だけでみても、5G対応スマホは約2200万台も販売されるとのこと。
アップルも2020年に5G対応のiPhoneを発売予定ですので、一層5Gスマホの需要が高まるでしょう!

海外の5G対応スマホ

海外ではすでに5Gを商用化している地域があるので、5G対応のスマホが発売されています。
どのような商品があるのか数点紹介していきます。

Samsung Galaxy S10 5G

Galaxy S10 5Gはアメリカ・韓国で販売されている6.7インチの大画面スマホです。
バッテリー容量は4500mAhと大容量ですが、重さは200gを切っています。
価格は日本円で約14万円。

Moto Z3 5G

Z3 5Gはアメリカで販売されているスマホです。
価格は日本円にして約11万円。

Z3 5Gの特徴は、単体では5Gに非対応ということ。
スマホ本体に「Moto Mods」という拡張デバイスを装着することで、後付けで5G対応可能となっています。

LG V50 ThinQ 5G

V50 ThinQ 5Gは折りたたみ機能を搭載したスマホ。
価格はおよそ12万円となっています。

よくある画面ごと折りたたむタイプのスマホではなく、付属のケースを装着すれば、折りたたみ機能を実現可能。
2画面で操作可能なので、スマホゲームに適したモデルとなっています。

5Gが日本に導入されるとどう変わる?

5Gが日本に導入されれば、私たちの暮らしで便利なことが増えていきます。

  • youtubeなどの動画再生が快適に
  • リアルタイムでのVR体験
  • iot技術によるスマートホーム化
  • 自動運転技術の進化
  • 災害復旧作業の改善
  • 遠隔操作による手術

まだまだありそうですが、これらを具体的に確認していきましょう!

youtubeなどの動画再生が快適に!

5Gの大きな特徴の一つである「高速大容量通信」のおかげで、私たちはスムーズに動画を再生できます。

現在の4Gでも、私たちが動画を視聴するのにそこまで不便には感じませんが、ネット環境によっては動画が途中で止まってしまうこともあります。

そこで5G環境になれば、通信速度が飛躍的に速くなるのでこのような悩みも解決!
データ容量も大きくなるため、動画再生時の通信制限も緩和されます。

そして通信速度が速くなり、データの送受信が低遅延化したことでライブ配信もスムーズに。
ライブ配信において、画質の悪さ・再生の中断・音声の遅延など、これらのトラブルは致命的です。

5Gの導入によりライブ配信のクオリティが格段に良くなるでしょう!

リアルタイムでのVR体験

人間の動きに合わせて360度視界が変わるVRでは、データ遅延を起こさないことが重要です。

もしリアルタイムでの動きと目の前の映像に遅れが生じると、その違いに気分が悪くなることがあり、この状況を「VR酔い」といいます。
5Gでデータが低遅延化したことで、このVR酔いを軽減できます。

今後はVR体験を利用して、よりリアルでその場にいるかのような感覚を得られるでしょう!

iot技術によるスマートホーム化

5Gが普及していくことで、世の中のiot化は一層進んでいくと予測されています。
通信環境が向上し、多数のデバイスが同時接続できるおかげで、身の周りのさまざまなモノがiot化されました。

この動きによってスマホ・PCだけでなく、家具・家電もインターネットにつながるので、以下のような「スマートホーム化」が進んでいます。

  • 専用アプリを使えば、玄関のカギの施錠を外出先から確認できる
  • エアコンの電源を外にいてもスマホから操作できる
  • 人間の日常の動きに合わせて、部屋の照明が自動でON/OFFされる

私たちの日常生活は5Gのおかげでさらに便利になりそうです!

自動運転技術の進化

自動運転技術に関しては、実は4G時代から研究が進められていました。

現時点では車の自動ハンドル操作・緊急ブレーキシステムが開発されています。
今後の運転技術が進化すれば、人間が操作しなくても運転ができる「完全自動走行システム」が完成するとのこと。

このシステムを確立するには、現在の位置情報・走行中の映像が必要不可欠です。
5Gの高速大容量通信・データの低遅延化という特徴のおかげで、位置情報などのデータをよりリアルタイムで正確に調査できます!

さらにこれらのデータが正確に送受信されれば、車本体が人間の不用意な飛び出しを自動で検知できるので、交通事故の減少へとつながります。

5Gのおかげで、自動運転技術は今後さらに発展するでしょう!

災害復旧作業の改善

日本では台風や地震による自然災害が以前より増えていて、被災地各地で現地住民やボランティアの方が復旧作業中です。
しかし余震などの二次災害により、復旧作業に取りかかれないことも多々あります。

5G社会になればデータの低遅延化により、リアルタイムでショベルカーなどの建機の遠隔操作が可能に。
二次災害を心配することなく、無人の場所で安全に復旧作業を行えます。

遠隔操作による手術

5Gは医療面において私たちの暮らしに大きな影響を与えます。

VR技術を応用すれば、遠隔地にいる分身(アバター)に人間と同じ動きをさせるよう、そのデータを転送することが可能に。
この技術のことを「テレイグジスタンス」といいます。
テレイグジスタンスとは、「TELE(遠隔)」と「EXISTENCE(存在)」を組み合わせた概念のこと。

5Gのデータ低遅延化により、データ送受信時の誤差が限りなくゼロに近づきました。
これでテレイグジスタンスを利用すれば、ロボットも人間と同じように、手術のような緻密さを必要とする作業を行えます。

近い将来、ロボットによる手術が当たり前になるかもしれません。

まとめ

いよいよ5Gの本格的な導入が迫ってきました。

2023年には5Gスマホが4Gスマホの出荷台数を上回ると予測されています。

日本でも続々と5G対応スマホが発売されていくでしょう。

2020年は東京オリンピック開催の年でもあるので、5Gの新しいサービスが開発されるのを期待したいですね!

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